クリフフリーマン&パートナーズ特集、
最終日の本日は同社のあらゆるCMの中で
最もクレイジーな部類に入ると思われる事例。
広告主はインターネット通販の会社、
「OUTPOST.COM」。
このCMは特にマニアックですので、
先行してストーリーを書かせていただきます。
基本的にはクライアントの「業態内容」は、
一切訴求しておらず、
散々、悪質でヒドイ内容のCMを見せた後に、
Send complaints to
Outpost.com
(苦情はこちらまで。アウトポストコム)
というタグラインで強引にサイト誘導するという内容。
カンヌでグランプリを争って結局金賞を受賞。
全部で3タイプありますが2本ご紹介いたします。
まず1本めはマーチングバンドの演奏および
「人文字」で「Outpost.com」を表現するのですが、
これじゃあ退屈なCMだからと言って、
このグランドにオオカミの群れを放ちパニックになり、
ラストで「苦情はこちらへ。アウトポストコム」という
タグラインに落ちるという内容。
2本目は「Outpost.com」の「企業ロゴ」が書かれた
看板があって、その文字の中でアルファベットの「o」の
部分が繰り抜かれています。
そこに大砲で「ねずみ」を発射して
その「o」の部分を突き抜けようとするもの。
たぶん文字だけ見ても意味がわからないと思いますので
ご覧ください。
いずれにせよ、散々ヒドイ映像を見せて
「苦情はこちらまで」というコピーと共に
アクセスさせるという手法は、
「アクセスさせる」という点に限って言えば、
効果はてき面ですが、ここまで妥当性がうすくて
過激な表現では(面白いとは思いますが)
広告として失うものも多い気がします。
このCMはクリエイターからの評価がかなり高く、
マーケッターからの評価が壊滅的に低いというCMの
代表格となっています。
個人的には広告としてはどうかと思いますが、
映像としては大好きです。
とはいえクリフフリーマン&パートナーズが
アメリカで残した業績はかなり偉大だと思います。
2 件のコメント:
初めまして。
tokyopunchといいます。
2007年の夏あたりから
ほぼ毎日、拝見させていただいています。
広告づくりに携わる者として
“日刊・世界の広告クリエイティブ”は
良い意味で、頭が柔らかくなり、
助かっています。
特に、多くのエージェンシー関連記事に
グッときます。
これからも楽しみに
拝見させていただきます。
ご挨拶まで。
tokyopunchさま
こんにちわ。望月と申します。
2007年夏から見て頂いているということは
ほぼすべての事例を見て頂きまして、
どうもありがとうございます。
私自身に「アハ体験」をもたらしてくれた
事例を出来る限り取り上げていきたいと
思っておりまして、
ブログを読んで頂いている方に
少しでも役立つものになれば
イイなと思っております。
海外のエージェンシー情報も出来る限り
扱いたいと思っております
(次はBBHの予定です)。
今後とも何卒よろしくお願い致します。
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