2008年3月15日土曜日

ゲームと広告⑥「パソコンゲーム」

「ゲームと広告」特集6日目の本日は「パソコンゲーム」事例。
まずは、かなり有名な「レニーソリティア」の事例。

↓遊んだことがない方は後でクリックして遊んでみてください。
http://www.shockwave.co.jp/games/arcade/table/lenny/play.html


このゲームは今さら説明する必要がないくらい
かなり有名なゲームですが、シンプルながら非常に
よくできたゲームです。ヘンな「常習性」があり、
一度やり始めると結構止まりません。

心理学者のスキナー氏によれば、
人間が最も熱中しやすい報酬形態は「不定率報酬」と言って
「時々ごほうびがある」状況だそうです。
「常に」ごほうびがある状態よりも
「時々」ごほうびがある状態の方が人間は熱中するそうです。
つまり「ごほうびがあったり無かったりする」状況の方が、
人間を行動に駆り立てるパワーを生むようです。

そして、この「不定率」のさじ加減が絶妙であればあるほど
熱中度は高まります。良いゲームというのはこの辺のバランスが
ほどよく計算されていますがレニーソリティアは絶妙です。

この「不定率報酬」はギャンブルでも利用されていますし、
最近、アジア各国でネットゲームに異常に熱中する人が
増えているそうですが絶妙な「不定率報酬」に基づいたゲームは
一歩間違うと悪用もできる危険な心理作用なので
気をつけて活用しないといけません。

ですが人間を夢中にさせる要素の一つでもあるので
誠実に「度をわきまえて」活用すれば、
広告などでも応用可能な要素でもある気がします。

心理学者の「スキナー氏」については、
いつか特集で取り上げる予定です。

次の事例は個人的に大好きな「ジップジャン」の事例です。
こちらはレニーソリティアほど有名ではないので
ご存じない方も多いかと思いますが、
ゲーム性および世界観構築ともに大変優れたゲームです。
無料で出来るなんて信じられないくらいちゃんとしてます。
ゲーム内容的にはドンジャラをもっと簡単にした
簡易マージャンですが、かなりイイ感じのノリのゲームです。

↓あとでクリックして遊んでみてください。
http://www.shockwave.co.jp/games/arcade/table/zipjong/play.html


「役」の名前やキャラクターなど
かなりオリジナリティがあって、
一つの完結した作者の世界観がガシッと伝わってきます。

【「役」の一つ「痛いのこわい」】


私は「ゲーム好き」ではありますが、かなり飽き性ですので
あまり長い時間「同じゲーム」をしていられなくて
家でゲームをする時も5個くらいのゲームを引っ切り無しに
とっかえひっかえしながら遊びますが、多くのゲーマーは
一つのゲームを長時間集中して遊ぶことが多いと思います。

このゲームもとても良く出来ていますので、
ファンにとっては何時間もやるゲームであると思います。

そういった人たちは、かなりの「長い時間」を
このゲームに費やしていることになると思います。

何でもかんでも広告メディア化出来ると思い込むのは
良くないですが時間を大量に費やすものがメディアになれば
広告としては結構ポテンシャルがあるメディアになりえる
可能性もあります。

長い時間接すれば良いというわけではありませんし、
ゲーム以外の数々の「ブランデッドエンターテイメント」が
抱える問題として「楽しいコンテンツ」の中に「広告」なんかが
入ってきてほしくないという受け手の心理があるのも確かです。

なのでゲームは広告に、あまり向いていないという
可能性も当然あるとは思いますが、とはいえ個人的には
(ゲーム好きということもありますが)
効果的にかつ上手に活用すれば、広告においても
かなりの武器になる気がしてなりません。

本日のラストの事例は海外のバイラルゲームサイトで
長い間1位を取り続けた4WDのバイラルゲームです。
なかなか良く出来ていますので、時間がある時にでも
遊んでみてもらえますか。

↓ClickHere!
http://www.flashgames247.com/play/754.html


「ゲームと広告特集」最終日の明日はケータイゲームです。

0 件のコメント: