本日から7日間、このブログでも度々扱わせて頂いている
「クリスピンポーターボガスキー(以下CP+B)」を特集します。
CP+Bの設立は1965年ですが、
1980年代後半にクリエイティブディレクターの
アレックス ボガスキーが共同経営者に加入して
数年経た後、全米屈指のクリエイティブエージェンシーに
変貌しました。
現在では「世界最高のクリエイティブエージェンシー」
とも呼ばれています。
【Chuck Porter】
【Alex Bogusky】
CP+Bはマキシコム/Maxxcomという
クリエイティブエージェンシーばかりを集めた
年間取扱高1億7700万ドル(212億円)で、
2001年ランキングで18位という比較的
小さなホールディング会社の傘下にあります。
「オムニコム」や「WPP」「インターパブリック」の様な
「3大メガエージェンシー」の傘下ではなく、
「投資会社の傘下」にあるらしいです。
日本ではあまり聞いたことがないケースだと思います。
本社はNYやLAではなくアメリカの地方都市「マイアミ」にあり、
優秀なクリエイティブエージェンシーの所在地としては異例。
しかしナイキでおなじみのワイデン&ケネディも
オレゴン州「ポートランド」という、かなり地方都市に
あることから見られるように、
海外の場合「クリエイティブ革命」を起こすような
本当に創造的な会社は、毛沢東の名言「革命は農村から」
ではありませんが地方都市から出てきているケースが
多いとも言われています。
以下の写真は↓CP+B社内の打ち合わせブースですが、
ソファーの席は、まぁいいとして奥にある「小劇場」もしくは
「大学」の様な座席があるのが、かなりシュールで面白いです。
CP+Bでは打ち合わせを「寝そべりながら」とか
「ジョギングしがら」するとのことです。
CP+Bの写真をいろいろ検索していたら、
その中に社内での仕事風景の写真があったのですが・・・
その中に一人「鬼畜米兵」と書かれたTシャツを着た
「米国」の人と思われる人がいました↓。
きっとイイ意味で、くだらない人たちが
大勢いる会社なんでしょう。
話は変わりますが、CP+Bの社訓の一つに
「ベスト アイディア イズ ボス」というものがあります。
これは「年功序列」や「社内政治」ではなく、
純粋に優れたクリエイティブを考えた人が偉くて、
そのアイディアそのものが、全社員の「ボス」になる
という考え方です。
これは当たり前の考え方だと思いますが、
どうしても年長者の意見が勝ってしまうということは
日本に限らず海外でも多い気がしますので
なかなか守れている会社は少ない気がします。
CP+Bは「アイディア」を「経営資源の本質」と
捉えている見識ある会社なのでしょう。
前述のアレックスボガスキーは2004年に
「世界最高のCD」に選ばれていて、
「世の中にある全ての物がメディアだ」などの名言があります。
以前、私の昔の上司がCP+Bを視察に行かれたことが
あるのですが、その時もCP+Bは、
野球場の年間指定席を20席ほど押さえて
座席を取り外して、そこ自動車を展示するという
クレイジーな作業をしていたそうです。
本当に「あらゆる物がメディア」である会社です。
明日は1997年にCP+Bが大躍進するきっかけとなった
フロリダ州アンチたばこプログラム「truth(真実)」の事例です。
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