2008年5月14日水曜日

メディアニュートラル③

メディアニュートラル特集、3日目の本日は
OOHを巧みに使用しているアップルiPodの
「OOH広告」の事例を取り上げたいと思います。

現在アップルの広告の大半を手がける
TBWAシャイアットデイ社は
1980年代前半に「アカウントプランニング」を
導入するにあたって、組織の壁を壊して
クロスファンクショナルな組織に変えたそうです。

その精神はメディア選定にも反映されていて
メディアニュートラルなエージェンシーの
先駆的な存在にもなっています。

そのシャイアットが制作した「iPod」の
OOH事例を通じてOOH広告の「価値」を
検証したいと思います。

ポイント①電車や市電ラッピングを多用
「動いている物」というのは、とかく人間の目が
止まりやすいと思います。
また乗り物のラッピング広告というのは、
ある意味「移動する看板」のようなもので、
一箇所に固定されている「屋外看板」よりも
リーチ数(広告接触人数)が大幅に稼げると思います。




ポイント②バス停留所などシティースケープ広告を多用。
最近、日本でもバス停OOHを見かける様になりましたが、
この媒体は、街の中において人間の目線の高さで
掲出できるので、非常に注目率や印象度が高いと思われます。




③前例が少ない変則的な媒体を活用
「工事幕」や「一般宅」など普段広告を見かけない場所に
広告を掲出するためインパクトがとても大きいです。






人間は、前例が無いものや初めて見るものに注目しやすいと
思いますが、同時に前例が少ないものというのは
成功するかどうかが未知数なので
勇気が必要だったりもすると思います。

しかしアップルは、そういった勇気がある媒体選定の広告を
多く実施しており、広告混雑(アドクラッター)に埋もれないで
競合他社との差別化がしっかり出来ている「メディア選定」を
しているとクライアントであると思います。

明日は、現在のアメリカで「メディアニュートラル」の
代名詞になっている「CP+B(クリスピンポーターボガスキー)」の事例です。

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