2008年5月15日木曜日

メディアニュートラル④

メディアニュートラル特集、4日目の本日は
アメリカでメディアニュートラルの先駆的かつ代表的な
クリエイティブエージェンシーと言われる
CP+B(クリスピン・ポーター・ボガスキ)の事例です。

CP+Bに関しましては以前もこのブログで引用させて頂いた
日本実業出版社「アメリカの広告業界がわかれば
マーケティングが見えてくる」で、とてもわかりやすく
解説されていますので、一部抜粋させて頂きます。

アメリカにおけるBMW「MINI」の
キャンペーンのエージェンシーを選択する
競合コンペには15社が参加した。
その結果、フロリダ州マイアミにある
クリエイティブエージェンシーのCP+Bが、
他の有名なエージェンシーを抑え見事に獲得した。
CP+Bが選ばれた理由の一つは2000万ドル(24億円)
といわれるキャンペーン予算だろう。
まったく新しいブランドを立ち上げるにはかなり厳しい額だ。
これに対しCP+Bは草の根的アプローチで
キャンペーンを開始した。
全米ネットワークのテレビは使わずに、ビルボード、
ポスター、ウェブサイト上でのプロモーションビデオなどを
うまく組み合わせて使ったのである。
テレビを使わないというのは新車のキャンペーンとしては
かなり型破りであり大手のエージェンシーではできない発想だ。
莫大な媒体費をかけてテレビCMを流さなくても、
インターネットなら動画も見られるし、
その映像を映画館でも流した。
MINIのキャンペーンはターゲットを都会に住む
低予算でオシャレなライフスタイルを楽しむ若者層に絞った。
都会の若者はいま、どの企業にとっても重要なマーケットだ。
車のみならず、ファッション、音楽、スニーカー、
ソフトドリンク、ゲームなど、現在のアメリカで
急速に伸びているセグメントの需要の中心を占める層である。
このような顧客層にアピールするには、若くて才能のある
クリエイティブがいるエージェンシーを使う必要があった。


【スキー場のリフトにMINIを設置】


【MINIの「加速力」をアピールした変則OOH】


【MINIの「車体の小ささ」を逆手に取った変則OOH】
(デパートなどで子供が遊ぶ車のおもちゃのパロディ)


CP+Bに関してはこのブログで以前に取り上げておりまして、
右側にある「ブログのアーカイブ」の1月の左隣にある
「▲」をクリックして頂きますと
「クリスピンポーターボガスキー①~⑦」がございますので
見て頂けますと幸いです。

メディアニュートラル特集、最終日の明日は
現在、世界で最先端を行っている広告会社と言われる
「R/GA」の事例です。

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