2008年4月30日水曜日

放置自転車メディア。

本日は、昨日渋谷を散歩している途中に見かけた
「放置自転車メディア」の事例。



路上にとめてある自転車の後ろの荷台に、
「本格とんこつ5月1日オープン」というコピーが書いてある箱と共に
ヘンな立体「矢印」があり、その矢印の先をたどってみると・・・

【矢印アップ】


↓新装開店予定のラーメン屋さんがありました。


ちなみに自転車メディアとラーメン店の位置関係は
↓以下の様になります。



受け手に意味無く2ステップの手順を踏ませる
「持って回った表現」で新店舗をアピールするという
シュールなメディア手法は、ある意味クロスメディアであり
渋谷の街の中でも異彩を放っていました。

2008年4月29日火曜日

腕時計お試しカード。

※明日は祝日ですので本日は
「2日分」アップしております。

本日は、様々なデザインの腕時計を自分に
似合っているかどうかが確かめられる
「カード型広告」の事例。



実際に身につけてみたり試してみないと良し悪しが
わかりにくい商品は結構ありますが、この事例の様に
擬似的に試してもらうという広告手法は、
ネットであってもリアルメディアであっても
まだまだ金脈がたくさんありそうな気がします。

2008年4月28日月曜日

SONYデジカメCM。

本日はソニーのデジタル機器(HANDYCAMとCybershot)の
TVCM事例。制作はファロン/ロンドン。
アワに包まれた街の中で人々がビデオや写真を
撮っているという内容。
本当に街中を大量のアワまみれにしたそうです。
タグラインは「images like no other」。
ブラビアの一連のシリーズの流れのCMだと思います。

2008年4月27日日曜日

FedEx Tシャツ型広告。

※本日は金曜ですので土日分も合わせた
「3日分」アップしております。

本日は世界最大手の宅配便「FedEx」の
Tシャツを使用したくだらないOOHの事例。



Tシャツなど身につけるものを広告に活用できれば
消費者そのものがメディアになります。

その代わり消費者が自発的に身につけたいと
思ってもらうために「面白さ」や「くだらなさ」という
ファクターが重要になると思います。

この事例がどれくらい効果的かどうかはわかりませんが、
とはいえ、はたから見たら遊んでる様にしか見えないことが
経済を推進させる力になる場合があると思いますし、
今後メディアなど様々な環境の著しい変化により、
「くだらさなさ」がビジネスに与える影響は
より強くなっていくと思います。

2008年4月26日土曜日

テトリス・ザ・ムービー

本日は広告と関係ありませんが「テトリス」を主題にした映画
「テトリス・ザ・ムービー」の予告編事例。
この映像はおそらくジョークトレーラー
(シャレで作った予告編)だと思われます。
結構長いですがバカバカしいのでご覧ください。





こういうバカバカしくてあり得ないモチーフを
「ザ・ムービー」にすることで、
何でも「ザ・ムービー」にすりゃいいってもんじゃないよ
という制作者の批評性が、かもし出されている気がします。

2008年4月25日金曜日

スペインで見かけた牛OOH。

本日は、何年か前にスペインに行った時に見かけた
牛型のシュールなOOH事例。



上記の看板は、スペイン国内の高速道路を走っていた時に
何回も見かけました。「レストラン」の看板だったようですが、
特に店名などは書かれていませんでした。
しかしそのことで逆にこの看板が何なのかが異様に気になりました。
そういったことを計算してやっているかどうかは不明ですが、
新手のティザー手法として参考になる気もしました。

2008年4月24日木曜日

スパイダーマンも退治。

本日はクモを退治するスプレーの雑誌広告。



「良く効く」という訴求点は、そのままむき出しで伝えると
「自分で言うな」的な感じになって、なかなか消費者には
受け入れられにくいと思いますが、
この広告事例の様にちょっとユーモアが加わるだけで
「あっ、このスプレーは良く効くんだな」ということが
すんなり受け入れてもらえると思います。
(暗喩とはいえ、勝手にスパイダーマンを
 マス広告で使用しているのは問題あるかもしれませんが)

2008年4月23日水曜日

バーガーキング比較広告。

本日はバーガーキングの比較広告事例。



見ての通りバーガーキングの競合他社のマクドナルドの
キャラであるロナルド(日本名ドナルド)が買いに来るくらいに
おいしいという比較表現。
(ちなみにこの広告を制作したのはCP+Bではありません)

日本で比較広告は難しいと言われていますが、
海外では結構多いです。個人的にはユーモアがあれば
比較広告はアリな気もします。

2008年4月22日火曜日

YouTubeセミナー②

本日はYouTubeセミナーのレポート2日目。
YouTubeを効果的に活用した
日本のクリエイターさんお三方の事例。
まずお一人目は「勝手広告」の「神酒大亮氏」。

「勝手広告」さんは読んで字の通り、
勝手に好きな企業の広告を作ってしまうという
ありそうで無かったプロジェクトです。

このパネルディスカッションの司会をされていた
『mediologic.com』タカヒロさんのブログで
「勝手広告」さんの様々なユニークな事例が
解説と共に紹介されているのでご覧下さい。
↓ClickHere!
http://www.mediologic.com/weblog/archives/001516.html

↑上記のタカヒロさんのブログの文中に
以下の様に書かれていましたが、
素晴らしい内容だと思いましたので
そのまま抜粋させて頂きます。

カンヌ広告祭などで日本が受賞しにくいのは、
15秒や30秒と定型化したテレビCMの枠が、商品を
前面に押し出し、しかも販促的な広告が多いからだ、
よくいわれる。

で、あれば YouTube などでストーリー性の高い
広告を作るようにすれば(フォーマット面の
ハードルは乗り越えるので)
日本のクリエイターにもチャンスは
大きく広がるのではないだろうか。

たとえば、カンヌを獲った、Dove のEvolution
なども、YouTube で1000万回以上視聴された広告
なのだが、やはりストーリー性に長けているから
受賞したのであって、単に YouTube にアップした
という(しかけ)によって獲ったわけではない。
つまりはクリエイターの力量=広告そのもの、
が評価されている。その評価はテレビCMだからとか、
そういう媒体軸で評価されるものではないので、
ぜひこの「勝手広告」などのチャレンジに対して、
広告業界人ももっとこうした YouTube のような
世界でチャレンジしてほしいもんだ、と思う。


お二人めは広告ブロガー飲み会にもいらっしゃっていて
「口コミマーケティング」を中核とした
「クロスメディアプロモーション」を支援する
『トライバルメディアハウス』の副社長「池田紀行氏」。
最近手がけられた『100チアガール』の事例を
紹介されていましたのでご覧ください。
(このサイトはとても壮大なスケールであり容量も重いため
 普通のパソコンでは見られないそうですので、
 見られない方はその下のYouTubeでご覧下さい)

↓ClickHere !
http://100cheergirl.jp/

↓「YouTube」ClickHere!
http://www.youtube.com/results?search_query=%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%E3%83%81%E3%82%A2%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%AB&search_type=

100本も揃うと圧巻で、これだけの映像を
一度に作ってしまうバイタリティに敬服します。

お3方目は「エニグモ」という会社の「内田洋輔氏」。
『Filmo』という誰でも自由に広告を作って投稿できる
という大変ユニークなサイトを手がけられています。
大手広告主が「クリエイティブブリーフ」を使用して
オリエンしているので、広告クリエイターになりたいと
思っているけど、どうアピールしていいかわからない
という方々はぜひとも利用されてみてはと思いました。
↓ClickHere!
http://filmo.tv/

お三方とも活動内容こそ違えど、激変する広告環境の中で
実験的かつ先駆的な活動をされていてスゴイなと感じました。

Webメディアにはまだまだとてつもない可能性があると
思いますし特に映像分野では、かなり「ゴールドラッシュ」な
予感もします。個人的にも一生懸命勉強して何かしらの事例を
つくっていきたいと思ってます。

2008年4月21日月曜日

YouTubeセミナー①

4月16日水曜、渋谷のGoogleにて行われた
動画共有サイトYouTubeのセミナー行ってきましたので
本日から2日間に渡って簡単にレポートさせて頂きます。

YouTubeの影響力は日増しにスゴイことになっていて
現在では「1分間に10時間分の動画」が
世界中からアップされているそうです。

セミナーは以下の3部構成。
①YouTubeのアメリカでの現状と事例。
②YouTubeを効果的に活用した
 日本のクリエイターさんたちのパネルディスカッション。
(司会者は広告ブロガー飲み会を主催された
『mediologic.com』のタカヒロさん)
③YouTubeで実際にどの様な広告ができるか。

本日はアメリカでの事例を中心に取り上げます。
このセミナーで取り上げられていたアメリカの事例は
かなりユニークなものが多かったですし、
有名なものばかりだったのだと思われますが、
個人的に知らなかったものが結構あったので
2点抜粋してご紹介いたします。

事例①著名バンドJourneyの新ボーカルYouTubeで発掘。
↓以下の動画は著名バンド「Journey」のカバーバンドですが、
ボーカルが信じられないくらい歌がうまくて、
新ボーカルを探していた本物のJourneyが連絡をとって
彼を大抜擢して本当にJourneyのボーカルに
採用してしまったという事例。


日本でも「エグザイル」あたりで同じような現象が起きたら
YouTubeの存在感も飛躍的に上がるでしょう。

インターネットの持つおそるべき可能性を
かなりキャッチーに表した事例だと思います。

インターネットはかなり破壊的なメディアパワーを
埋蔵している気がしますが、まだその潜在パワーを
ガンガンに発揮できている事例はとても少ないと思いますが
このJourneyの話などを聞くと、かなりインスパイアされます。

事例②マクドナルドのマックナゲットを
勝手にラップ調にしてCMにした2人組。




日本は他の国と若干文化が違うので、
上記の映像の本当の面白さがニュアンス的に
わからない人が多い気もしますが、
(私はたぶん本質的にはわかってないです)
この映像にインスパイアされた人が
「オレならこうするね」的に
自分の家のハンディカムでノリで撮影して
YouTube上でアップしまくっていて
盛り上がっているそうです。



この辺のノリがWeb映像界における
新たな潮流であると思います。

映像配信や制作の仕事は、これまで限られた
一握りの人しか携われなかったですが、
ネットおよびパソコン、ハンディカムが
かなり進化してきたので
「映像制作」というとても楽しい作業が
多くの人のものになってきた感があります。

ネットはいろんな人と「つながれる」楽しさが
あると思いますが「映像」でつながると
もっと楽しい感じがするでしょうし
グルーブ感もあってみんなでスパークして
調子に乗りながら「祭り的グルーブ」が
生まれやすいと思いますし、今以上に
もっとそうなっていくポテンシャルはあると思います。

明日はYouTubeを効果的に活用した
日本のクリエイターさんの事例です。

2008年4月20日日曜日

ビールジョッキOOH。

※本日は金曜なので「土日分」も含めた
「3日分」をアップしております。

本日はビアホールのOOH事例。



ドアの「取っ手部分」を「ジョッキを持つ部分」に
例えています。ジョッキは「ガシッ」と手でつかむ感じが
「独特のシズル感」があるのでビールを飲みたいキモチを
喚起できる効果的な事例であると感じました。

2008年4月19日土曜日

丸原くん④「渋谷にあこがれる藤沢さん」

丸原くん特集最終日の本日は「藤沢さん(4/18分参照)」を
フィーチャーした「ユニバーサルミュージック」の
「渋谷ランキング」というCDの発売告知TVCM30秒の事例。

このCMはそもそもパイロンの原くんがクリエイターで
ありながら自分自身で営業して持ってきた仕事で
丸原くんと原くんとボクの3人でやりました。

このCMの映像資料は渋谷の屋外ビジョンで
流れているのを撮影した「超荒い映像」しか
YouTubeにアップできませんでしたが
その映像は最後に見て頂くことにして
取り急ぎコンテで説明させていただきます。

まず藤沢さんには「渋谷にあこがれる藤沢さん」
という設定で出演していただいて、CDプレーヤーで
「渋谷ランキング」を聞いてもらう所から始まります。






そして1時間このCDを聞いてもらった結果
藤沢さんに変化が訪れ・・・



クールになります。


そして収録アーティストの映像が流れて・・・


藤沢さんのダンス映像から「渋谷ランキング」の
商品カットにたたみ掛けます。




このCMは東京だけで800GRP(GRP/視聴率の総合計)
くらいオンエアされました。
このCMの効果があったかどうかは不明ですが、
販売目標が2~3万枚だったのに対して
予想をはるかに上回る10万枚以上売れたそうです。

このCMに関して、個人的に感動したのが、
あの天下の「ユニバーサルロゴ」から「藤沢さん」のアップに
移り変わるという「ありえない展開」です。




しかもその藤沢さんと共に、
超大物アーティストの音楽や映像が流れるという
かなり白昼夢な内容のCMです。

ちなみに↓「ドント・ファンク・ウィズ・マイ・ハート」とは
現在ノリにノッている「ブラックアイドピース」の楽曲で
↓以下の女性はボーカルの「ファーギー」です。



渋谷ランキングの様に、どちらかと言うと
「クールな人」に買ってもらいたい商品は、
広告上でこれ見よがしにクールに描くと
逆にドン引きされたりすることがあると思います。

若者がメインターゲットである商品は特に
広告そのものが「ちょっと下」に見られるぐらいが
コミュニケーションとして成立しやすい気がしますし、
その意味でこのCMは「ちょっと下(かなり下?)」な
感じにはなっていると思います。

最後にこのCMが渋谷の屋外ビジョンに流れた映像を
丸原くんが撮影していてYouTubeにあげてくれたので
ご紹介させていただきます。

2008年4月18日金曜日

丸原くん③「藤沢さん」

本日は丸原くんが以前に会社の新卒用パンフレットの
中で企画した超エキセントリックな企画事例です。

まず企画をご説明する前に、本日のタイトルでもある
「藤沢さん」の説明をいたします。

【藤沢さん】


藤沢さんは以前同じ会社のクリエイティブにいらっしゃって
(現在はフリーのクリエイターとしてご活躍中)
ボクと丸原くんは藤沢さんと同じ部署だった時代がありました。

藤沢さんは大学時代に学生運動をかなり本格的にやられていて
(かなり「偉い立場」だったらしいです)警官隊に追われて
川に飛び込んだなどの「本当の武勇伝」をお持ちなお方です。

しかも大学時代に新宿の噴水の中で水につかりながら
ギターを片手に絶叫している所を、当時来日していた
イギリス音楽界の超大物「アンドリュー・ロイド・ウェーバー」に
見出され、劇団四季のミュージカル俳優に抜擢されたらしいです。
この話は演劇好きの別の年配の方から聞いたので本当の様です。

と言った具合に藤沢さんは本当に不思議な経歴のお持ちなお方です。
ちなみに物凄く優しくてイイ人で、ボクも含めて若手社員から
かなりリスペクトされていたクリエイターでした。

丸原くんは、そんな藤沢さんをフィーチャーして以下の様な
企画を本当にやりました。

【赤坂ビフォア・アフター】


【文章部分アップ】



「誰の参考にもなり得ない」「サンプルに値しない」そんな
超例外的な「藤沢さん」を「サンプルとして検証しよう」と
言っている辺りが「突っ込みどころ」を計算していて
イイ意味で「こころにくい」です。

そして、この企画の「真のメッセージ」は
おわかりかと思いますが、
3年ごとに更新される免許の写真が
何年たっても「全く顔が変わってない」という点です。




ボクは藤沢さんのことを良く知っているから
この企画は死ぬほど面白いと思いますし
もはや客観的な判断はできませんが、
藤沢さんはかなりインパクトがあるお方なので、
内輪ウケではなく多くの人たちを引きつける企画
であるような気もします。

明日は、その藤沢さんをフィーチャーした
エキセントリックなCM事例です。

2008年4月17日木曜日

丸原くん②「サイゾー裏チャンネル」バナー。

本日は雑誌「サイゾー」の「公式携帯サイト」である
「サイゾー裏チャンネル」の「バナー広告」事例。

↓こちらはブログパーツですが「宅八郎」氏の写真を
 クリックするとサイゾーのサイトに飛びます。



↓サイトに飛ぶと以下のタテ長のバナー
(スカイスクレーパーでしたっけ?)もあります。


私は自分自身が広告をつくる際には
あまり積極的に「タレント」を起用しようとは思わない方ですが、
このサイゾーにおける「宅八郎氏」は絶妙な人選なので、
ビンゴな感じがしてイイなと思いました。
タレント起用はうまくはまると絶大なパワーを生むと思います。

あと単純に「ノーコピー」で「写真だけ」のバナーで
しかも「宅八郎のアップ」なので、イイ意味で異質な違和感があり
「何だろう」と思えるので、クリック率もきっと高い気がします。

明日は丸原くんが以前に手がけた超アヴァンギャルドな事例です。

2008年4月16日水曜日

丸原くん①「サイゾー」ポスター。

本日から4日間、同じ会社のコピーライターの
丸原孝紀くんが最近作った
雑誌「サイゾー」の「バナー広告」を中心に
彼が作った広告を数点ご紹介します。
(バナー広告は明日の予定です)

丸原くんは過去に「マガジンハウス」の雑誌内で
かなりアヴァンギャルドな連載を
してた経歴があるぐらいイイ感じで
マニアックな人ですが反面、最近良く耳にする
「フェアトレード」関連のキャンペーン
「チョコレボ」のトータルディレクションや
エコポータル「grennz.jp」でのコラムの執筆など
かなり本格的に「環境活動」に取り組んでいる
「ゲリラ系ソーシャル・クリエイター」です。
(丸原君の環境広告活動に関しては、
 後日特集で取り上げる予定です)

【チョコレボ】↓ClickHere!
http://www.choco-revo.net/

【greenz.jp】】↓ClickHere!
http://greenz.jp/

本日は、その丸原くんが過去にサイゾーで
TCC新人賞を受賞したポスター5点の
シリーズ広告の事例です。

ちなみにご存知の方も多いかと思いますが
「サイゾー」は政治や芸能ネタなど
社会の「裏情報」満載の月刊誌です。

どれも、とても良いコピーだと思います。











どのコピーも「サイゾー」のもつ
イイ感じでマニアックな感じを表現しつつも、
多くの人が楽しめる内容である点を
絶妙なさじ加減で表現していると感じます。

明日は同じくサイゾーの「バナー広告」事例です。

2008年4月15日火曜日

「ショートフィルムフェス」グッズ広告。

本日はショートフィルムフェスティバルで
配布されたポップコーン広告の事例。



画像が汚くてわかりづらいかもしれませんが、
「小さな」ポップコーンを観客に配布することで
すぐに上映時間が終わる「ショートフィルム」の特性を訴求。

2008年4月14日月曜日

風船ガム②

本日は、日曜の事例からゆるく続いてますが
「風船ガム」の雑誌広告事例。



風船を大きくふくらまし過ぎたせいで
噛んでた男が遠くに飛んでいってしまったという
かなりバカバカしい広告。

2008年4月13日日曜日

風船ガムの広告。

※本日は金曜ですので、土日分も合わせた
「3日分」アップしております。

本日は、イイ感じでバカバカしい「風船ガム」の雑誌広告事例。



大きくふくらんだガムのせいで
「景色の色」が変わるということを
ガムを噛んでいる人の視点で表現することによって、
「かなり大きくふくらむガム」という点を訴求。
マニアックだけどくだらなくて面白い事例だと思いました。

2008年4月12日土曜日

オシャレなワイングラス。

本日は広告と関係ないですが
かなりコジャレた「ワイングラス」の事例。



見ての通り「傾いたデザイン」のワイングラスです。
人によって好みが分かれると思いますし、
ワイングラスとして使いやすいかはわかりませんが、
個人的には理屈を抜きにして
コジャレたデザインなのでイイなと思いました。

2008年4月11日金曜日

BBH⑤「LEGO」

BBH特集、最終日の本日はレゴブロックのCM事例。
個人的にこのCMはBBHが手がけた数々の広告群の中で
一番大好きです。

このCMも若干内容がわかりづらいので
先行して簡単にご説明いたします。

普通の生活をしている「とある少年」がレゴブロックで
すさまじい作品をつくりあげ、その作品が
世界中のあちこちで話題になっていくという内容です。



「想像力を伸ばす」という、
一歩間違えば普通になりかねない訴求点を
ここまで「大げさに展開させて」表現することで
心の底に届くような感動的なCMになっていると感じました。

箱の中身を最後まで見せずに、それこそ視聴者に
「想像させている」点が大きな効果を生んでいる
要因の一つだと思います。

私自身は、広告は「What to say(何を言うか)」が
広告戦略の中心に来るべきであると思っていますが、
とはいえこの様なCMを見ると
「How to say(どの様に伝えるか)」の
重要性やパワーを痛感せずにはいられませんでした。

このCMはタグラインも極限まで絞り込まれていて
素晴らしいと思います。

コピー「all ideas start with imagination」
(すべてのアイディアは想像力から)


コピー「just imagine」(想像しよう)

このCMで訴求している
「人間の思考からあらゆるものは生まれる」というメッセージは、
「レゴブロック」という「一商品の話」を超えて、
人間が生きていく上での「普遍的なメッセージ」を
訴求しているように感じます。

ソーシャルインサイトや人類そのもののインサイトとの
接点をもつことに成功した商品は、強力なブランドに
なっていくと思いますし、「広告」がブランドに対して
貢献できることの一つであると思います。

5日間BBHを特集しましたが、これまでこのブログで
取り上げてきた「DDB」「CP+B」「シャイアットデイ」
「ワイデン&ケネディ」そして「BBH」など
現在世界で先端を行っている広告会社はどこも表面的に見ると
クレイジーな広告をつくっているように見えますが、
その奥にある根底の戦略は人間の行動原理に根ざしている
という点で共通しているように感じます。

最後にヘガティも尊敬している
DDBの創始者「バーンバック氏」の語録から。
クリエイティブを支える哲学の真髄は
人間性に対する鋭いインサイト(洞察力)、
すなわちどんな衝動が人間を駆り立てるのか、
どんな本能が人間を支配するのかを知り、
たとえ相手がカモフラージュしようとしても、
それらを見抜く力ほど強力なものは他ありません。

2008年4月10日木曜日

BBH④「XBOX」

BBH特集4日目の本日はマイクロソフトの
家庭用ゲーム機「XBOX」のCM事例。



タグラインは「LIFE IS SHORT PLAY MORE」
「人生は短いから、もっと遊ぼう」という
シンプルかつ強力なメッセージです。
映像は壮大かつアイロニカルな映像表現で
「人生の短さ」を「顕在化」させています。

このCMの演出監督は、同じくBBHが手がけたジョニーウォーカー
「キープウォーキング」の大がかりなCMを演出した
「ダニエルクライマン氏」。
クライマン氏は確か元々はCMの絵コンテを描く
コンテライターだったと思います。
海外では異色な業種から転職して大成功するクリエイターは
結構多いように思います。

【JOHNNIE WALKER CM】


クライマン氏の演出は、かなり「彼自身の個性」が
強く打ち出されていることが多くて、
上記の2つのCMはかなり似ていると言われます。

ちなみにカンヌグランプリを受賞しているギネスビールの
↓以下のCMもクライマン氏が演出。
(エージェンシーはBBHではなくBBDO)
このCMも上記2つのCMと世界観がかなり似ています。

【GUINNESS CM】


クライマン氏はかなりスゴイ演出家だと思いますし
ぜひともミシェルゴンドリーやスパイクジョーンズの様に
映画もとってほしいと思いますが、
個人的には、広告においては複数の異なるブランドにおいて
一人の演出家の個性が、どの広告にも同じトーンで
強く出すぎるのは問題ある気がします。

本日はBBHではなくダニエルクライマン氏の
特集になってしまいましたが
最終日の明日は、BBHの手がけた広告の中で
個人的に一番大好きなレゴブロックのCM事例です。

2008年4月9日水曜日

BBH③「Levi's」

BBH特集3日目の本日は「リーバイス」のCM事例。
監督はソニー「ブラビア」のCMやジャミロクワイのPVなどを
手がけた「ジョナサングレイザー氏」。



このCMでは、このジーンズの「機能ベネフィット」である
どんな「動き」に対してもイイ感じでなじむ
という点を訴求しつつも、ジェームスディーンの頃からの
ジーンズにおける重要なブランドDNAである「反抗」という
「精神的要素」を今日的な映像技術で表現。
「伝統を守りつつもフレッシュに見せる」という
ブランド広告のお手本の様な事例だと思いました。

2008年4月8日火曜日

BBH②「AXE」

本日はBBHの代表作であり、最近は日本でも
CMやWebなどでおなじみのユニリーバ「AXE」のCM事例。

内容がわかりづらいので先行してストーリーを書かせて頂きます。

複数の女性に対してヒドイ仕打ちをしている男の「主観映像」で
CMは構成されています。例えば、どしゃぶりの雨の中で
遅れて来た男をひたすら待っていた女性が
「あなたは遅れてないわ。私の時計がいつも進むの」などと
男ではなく自分が悪いと言って「この男」を異常にかばいます。
これは「AXEの効果」であるという内容です。
(ちなみにAXEはイギリス本国では「Lynx(リンクス)」
 という名称ですが以下のCM映像資料はヨーロッパの他の国で
 オンエアしたバージョンの様ですので「AXE」となってます)



AXEは「AXE EFFECT(アックス効果)」というタグラインのもとに
「モテる」というきわめてシンプルかつ野太いメッセージを
訴求し続けていますが、元々AXEはBBHが担当する前は、
「モテる」ためでなく、あくまで「イイ香りがする商品」という
ポジショニングをとっていて、そこそこの成功はしていたそうです。

しかしBBHが担当したことによりAXEブランドの本質である
「モテたい願望」に訴えかけるポジショニングに変更して
商品特徴などは一切うたわないコミュニケーションに変えた途端、
大ブレークをし始めました。

この事例に関しても単に面白おかしい表現で成功したわけではなく
背景には「コンシューマインサイト」に基づいて
「真の購入動機」を突いた「アカウントプランニング戦略」が
存在するようです。

明日は「リーバイス」の事例です。

2008年4月7日月曜日

BBH①

今週は5日かけてイギリスの著名クリエイティブエージェンシー
『BBH(Batle Bogle Hegarty)』を取り上げます。

BBHは1982年にTBWAロンドンのトップマネジメントだった
「ジョンバートル」氏と元営業の「ナイジェルボーグル」氏と、
そして最近イギリス王室から「SIR」の称号を得た
アートディレクター出身の「ジョンヘガティ」氏の3人がつくった
イギリス屈指のクリエイティブエージェンシーです。

ちなみにWPPの創設者マーチンソレル氏も
「SIR」の称号を受けています。
(WPPに関してはそのうち取り上げます)

ジョンヘガティはCP+Bのアレックスボガスキーと同様に
往年のDDBのメソッドを徹底的に分析して今日的なやり方に
置き換えているとも言われています。
以前DDBの外国人社員の人に聞いたのですが
BBHは現在では「DDBよりもDDBらしい会社」と
言われているそうです。

またヘガティはクレイジーな表現をたくさん世に送り出していますが
広告において最も重要な要素は「Strategy(戦略)」であると
言い切っています。以下はヘガティの発言です。
戦略部分で100%合意していればクリエイティブは簡単に売れる。
クリエイティブを売ろうとすること自体が間違いだ。なぜなら
もしクライアントにクリエイティブを完全に理解する力があれば、
彼らはクライアントではなくクリエイターになっている。だから
みんなが分かる戦略の部分で合意を取ることが一番大事だ”


【Sir John Hegarty】


話は変わりますが↓以下の画像は
BBHのHPから抜粋したものですが、
BBHの社訓はかなりイカしてます。

ビジュアルは複数の「白いひつじ」の群れが
左方向に進んでいるのに対して
1匹の「黒いひつじ」だけが反対の「右方向」に進んでます。
コピーは【When the world zigs, zag】
(世の中があちらに行くなら、あなたはこちらに行きなさい)

「つまり人と同じことをするな」と言っているのです。
「黒い羊」の様になろうと思っていても無意識で
「白い羊」的になってしまうことが多いのが人間だと思いますので
上記のメッセージの様なレトリックで「人と違うこと」の重要性を
顕在化させるというのは意義があることかと思われます。

上記の「羊の表現」は元々リーバイスの「ブラックデニム」用の
広告として制作したものをベースにされています。
当時「ブルーデニム」しかなかったジーンズ界に
「ブラックデニム」というまったく違うジーンズを
「羊」をモチーフにすることで訴求しました。

BBHの株の49%はフランスの広告会社「ピュブリシス」が保有。
51%はBBHが保有しているので子会社ではありません。
これはトンがってるエージェンシーがメガエージェンシーの傘下に
入った途端イマイチになってしまう例が多いためだと思われます。
BBHはワイデンの様に完全なインディペンデント系ではありませんが、
どちらかと言うとそっちよりのクールなエージェンシーです。

明日からはBBHの代表作を取り上げます。

2008年4月6日日曜日

ヒッチハイクOOH。

※本日は金曜ですので土日分も含めた
「3日分」アップしております。

本日は、かなりエキセントリックなOOH事例。
道路わきに2人の金髪美女がヒッチハイクしている
と見せかけて裏側に回ると実は「プリンターで出力」された
「等身大パネル」であるという「肌の色の再現性が高い」ことを
訴求したプリンターのOOH広告。





もし自分がこんなOOHに引っかかったら
「一生の不覚」になる気がします。

来週は5日かけてイギリスの
著名クリエイティブエージェンシー「BBH」を
取り上げる予定です。