2007年9月30日日曜日

UFOバイラルCM。

本日はバイラルCM事例。
有名な映像ですので、ご存知の方も多いと思いますが、
「UFO」をテーマにした特撮会社のバイラルCM映像です。





私はこの映像を最初、日本のバラエティ番組の中で見ました。
その番組内ではこの映像がバイラルCMだとは明かされなかったので
普通に背筋が凍って速攻ユーチューブで調べました。

するとすぐに広告だとわかり「なーんだ」となりました。

バイラルCM上で広告企業名を明かさない手法を
「ステルス型」と呼ぶようですが、
ステルス型は、やり方を慎重にやらないと特に日本では
本気で怒る人もいそうなので難しい気もします。
巧妙にやると大変効果があがるリスキーな手法なのだとは思います。

2007年9月29日土曜日

謎の「のれん」。

本日は有名なラーメン屋さんCHABUTONの「のれん」事例。

オーナーの森住さんはラーメン界のイチローとも称される
カリスマ店主ですが今回の本題はそこではありません。

この店の前に2本の「のれん」が掲出してあります。
1本は以前から掲出していて「森住康二の思い」と書かれてます。
飲食店によくあるタイプの「のれん」です。

この「のれん」が出た数ヶ月後に、
以下のもう1本目の「のれん」が出るようになりましたが、
なぜか文章が「森住康二の思ひ」に変更になっているのです。


「思い」ではなくて「思ひ」です。
なぜ旧カナ使いに?


旧カナ使いに修正するに至る
あらゆる理由を考えてみましたが
答えは出ませんでした。
最初から「思ひ」とするよりも、
2本目で修正する「思ひ」の方が業が深い気がします。
ナゾがナゾを呼ぶ「のれん」事例。

2007年9月28日金曜日

プロダクトプレイスメント。

本日はJEEPの「プロダクトプレイスメント」事例。
ご存知の方も多いと思いますが、
「プロダクトプレイスメント」とは商品そのものを
様々な場所で実際に置くことで、
リアルな商品をその場所の雰囲気と共に
感じてもらう広告手法です。


このジープの事例はニューヨークで実施され
大変話題になり、かなりのPR効果があり
投資効果率の非常に優れたキャンペーンと言われています。

ただ単に物珍しい場所にジープを置くだけでなく、
「どんな道でも走れる」というジープならではの
機能価値をいささか誇張表現ではあるけどクレイジーに
表現することで、単なる認知型ではない優れた広告に
なっていると感じました。

日本は屋外広告の規制が厳しいので
なかなかこの様なクレイジーなOOHは困難ですが、
閉じた空間など限られた場では可能性が無くは無い気もします。

2007年9月27日木曜日

バス「タイヤOOH」。

本日は「ヨドバシカメラ」のOOH事例。

バスのタイヤ部分をカメラのレンズに見立てたデザイン。
商品の形を面白く例えました系のOOH広告事例は、
単純で面白いものが多く、認知型もしくは
リマインド型(思い出してもらう)のシンプルな広告戦略の時には
かなり効果があがる手法な気がします。

2007年9月26日水曜日

エイリアンVSプレデター。

本日は映画「エイリアンVSプレデター」の参加型屋外OOH事例。

見ての通り看板に設置されたボタンを押すことにより
エイリアンかプレデターどちらか強いと思う方に、
投票することができます。
ちなみに私はプレデターだと思います。

2007年9月25日火曜日

コラボ商品。

本日は2つの企業が協力して開発した商品事例。

見ての通り「赤いきつね」と「緑のたぬき」を
ベースにしたファミマの「おにぎり」です。

個人的にかなりイイなと思った点が、
実際の「赤いきつね」も上から見ると「丸い形」をしていて
おにぎりの「丸」としっかり対応している点です。
なんかかわいい感じすらしました。

2つの企業が連携して一つの商品を作るケースは
案外多いと思いますが、この事例は両企業ともに
トクをしている様に感じました。

ちなみに「赤いきつね」のおにぎりは、
「ごはん+油揚げ」でほとんど「いなり寿司」でした。

2007年9月24日月曜日

美しく早くお徳な料金。

今週も3連休ですので月曜日分をご紹介します。
吉祥寺を散歩していた時に発見した「看板」事例。

このビルの2階にあるお店は「美しく」「早く」「お徳な料金」
なのは良くわかるのですが、
肝心な『何の店なのか』がわからないのです。

1階の「はんこ屋さん」とは別のお店のようですし、
あらゆる角度から店内をのぞきこんだり、
何の店かの手がかりを探そうとしたけど結局不明でした。
あと「お得」ではなく「お徳」というのも微妙に気になりました。
シュールな看板事例。

2007年9月23日日曜日

「シズル感」について。

本日は「シズル感」についての事例。
ご存知の方も多いと思いますが「シズル感」とは
主に食品の広告などで「美味しそうに見える感じ」のことです。

語源は「牛肉をジュージュー焼く時の音」だそうです。

以下の事例は、とある中華料理店の「サンプル見本」ですが、
これがイイ感じで「本末転倒」なのです。

元々は、お店の前で美味しそうな「お肉のサンプル」を置くことで
シズル感を伝えてお客を呼び込むという目的であったと思いますが、
おそらく過去にこのお肉の模型を「盗まれた」ことがあって
絶対に盗めないように鎖で縛りつけたのだと思います。

でも、これがかなり「シズル感」を減退させていました。
写真でどこまで伝わるかはわかりませんが、肉の内側を
がっつり鎖が通っていて、かなり美味しく無さそうでした。

美味しさはアピールしたいけど盗まれたくない、という
2つの矛盾した気持ちの葛藤の結果が、
ある種の「本末転倒感」を生んでいる微笑ましい事例。

2007年9月22日土曜日

バナー広告とアートディレクション。

本日は、バナー広告の事例。
一度体験して戻ってきて頂けますか。
↓Click Here!
http://www.bannerblog.com.au/2006/10/john_lewis_parasol.php


バナー広告は他の媒体に比べてスペースも小さいですし、
Web広告そのものがまだ歴史が浅いので、
既存媒体に比べてアートディレクションなどが
弱かったりするケースが多いですが、
この事例はそんな中でも動き方やデザインに対して
配慮をしている感じがして好感がもてました。

2007年9月21日金曜日

Web+自然

本日は、今年度のカンヌサイバーライオンを受賞している
Webサイトの事例。
まずは一度体験して頂いて戻ってきて頂けますか。
↓Click here!
http://www.jonathanyuen.com/main.html

広告に限らずWebのコンテンツは、
とかく「デジタル」で「無機質」なものになりやすい気がしますが、
この事例の様にイイ意味で「妙に自然的な」トーンの世界観は
イイ感じのギャップがあって実はWebとの相性が良い気がします。

2007年9月20日木曜日

Web広告「動き方」について。

本日は若干マニアックですが、
Web広告の「動き方」に関する事例。
海外の広告会社「レオバーネット社」のHP。



一度、実際にWebサイトを見て頂いたうえで
戻って来て頂けますか。

サイト先では「えんぴつアイコン」にマウスを合わせて、
レオバーネット社の広告実績である様々な「企業ロゴ」や
「リンゴアイコン」をクリックしてみてください。
ぐりんぐりん画面が気持ちよく動き回ります。
↓Click here!
http://www.leoburnett.ca/FLASH/



TVCMでアニメなどを制作する時、
キャラクターの動き方やタイミングはかなり重要だと思います。
ちょっとした動き方の違いで「チョコマカうっとおしく」見えたり
「かわいく」見えたり大きな差が出ると思います。

Web広告は、これまでのマス広告と違い
視覚や聴覚だけでなくユーザー自身が「マウス」という「触覚」に
訴えかける装置を使い「体感しながら」メッセージを
訴求できるメディアだと思いますが
Web広告を制作する時は、
ビジュアルやコピーや音楽も大切だけど、実は
この「動き方」による「使用感の気持ちよさ」という
一見「おまけ」っぽい要素が、
サイト全体の印象に大きな影響を与える気がします。

TVゲームでも、ちょっとしたニュアンスの違いで
気持ちイイ動きかそうでないかが大きく変わりますし。

昔、ファミコンで様々な野球ゲームが大量に発売された時、
結局ナムコのファミスタが「ひとり勝ち」だったのは、
ボールを打った時の感触が優れていたことが大きな原因の様に
感じました。右打者のホームランバッターが思いっきり
引っ張って打つと脳内で納得いく形で気持ちよくレフトに
ボールが飛んでいく感じが、かなりやみつきになる感じでした。

このレオバーネット社のサイトは
とても気持ちイイ動き方をしていますが、
「動き方」をディレクションする「言語」は
なかなか無いので、コントロールが難しいとも思います。

「動き方」というのは、
案外ないがしろにされそうな要素でもありますが
かなり重要な要素でもあると思います。

2007年9月19日水曜日

ショッピングバッグ広告。

本日は、イギリスのショッピングバッグ事例。


白と赤のラインだけを使ってシンプルに
「洋服」のイメージを表現。

「ショッピングバッグ」といういわゆる
「マスメディア」ではないツールでありながらも、
クールでオシャレなブランド世界を表現できるという好例。

2007年9月18日火曜日

座席OOH。

本日は外車「アウディ」のOOH事例。

サッカー場の最前列のシートが、
アウディのシートに変えられている。

これまでの単純なマスメディア発想ではなく、
スリーシックスティー/360°(あらゆるものがメディアになるという考え方)
に基づくメディアニュートラルな広告展開。

単純な広告効果以外にスポーツニュースでTVに映りこむ等、
かなりのパブリシティ効果が見込めそうなOOH。

2007年9月17日月曜日

お財布OOH。

月曜は連休ですので、月曜分も書きます。
クレージーなこと極まりない「お財布OOH」事例。


街の至る所にお財布が落ちていて拾って中を開けると
「お金に困ってますね」と書いてある。
「経済系新聞」の変則的広告。

日本ではほぼ不可能だと思いますが、
もしこんな広告に自分自身が引っかかったら
「一生の不覚」だと思います。

2007年9月16日日曜日

「好きな水」

以前ご紹介した「魚が食べたい」の事例で、
世の中には「誰から誰に」発っせられているのか
わかり辛いメッセージが存在すると書きましたが、
先日、ある意味「挑戦的」なネーミングの商品を
発見しましたのでご紹介します。

その名も「好きな水」。

好きな水?
好きって誰が?
まさかオレ?

悪いけど飲んでもないのに
オレが好きかどうかなんて
勝手に決め付けないでくれる?

なんて思ったのも取りこし苦労で

どうやら「ピエトロ」が「好きな水」だったようです。
しかも「日本でいちばん」。
フランスは含まれないみたいです。

2007年9月15日土曜日

高圧的な標識。

本日は「交通標識」の事例。

「必ず 止まれ

「止まれ」という交通サインは見かけることは多いですが、
「必ず」がついたものは始めて見たので撮影してみました。
シンプルですが静かに「高圧的」な感じがする標識です。
「必ず」の一言が入るだけで「バカをさとす」感じすらします。

ちょっとした言葉の使い方一つで、
全体の印象に大きな影響を与える、という事例。

2007年9月14日金曜日

日本のキャッチコピー事例。

コピー特集「最終日」の本日は、
日本の「西武百貨店」の広告事例。

旅に出る服は、
写真に残る服だ。

私は渋谷の西武に行った時、日常生活の中で
普通にこの広告と接触しましたが、
凄すぎて「グゥの音」も出ませんでした。
文章としても物凄い共感と説得力があるだけでなく、
広告としてもすさまじく課題に落ちていると感じました。

旅行ってそんなに頻繁にしないので、
着ていく洋服も適当に考えがちですが、
「写真に残る」ことを強調されると
一気に重要度が違って見えます。

個人的には生活上の「盲点」を突くことで、
私自身の「思い込み」を「破壊」してくれるコピーは
ドキッとします。

この事例の様なトーンの「コピー事例」は、
最近の海外広告ではあまり見られませんが、
コピーそのものが優れていれば
圧倒的で破壊的な訴求力をもつと感じました。

2007年9月13日木曜日

海外のコピーレトリック④

本日はアメリカのスポーツ放送局「ESPN」のOOH事例。

キャッチコピーは、
WITHOUT SPORTS(もしスポーツが無ければ・・・)
このキャッチコピーに続いて延々と長いボディーコピーで
ESPNのスポーツに対する「熱い思い」が書き連ねてある。

この広告は単体で見ると、なんてことは無い普通の
コピーアドであるが掲出場所が「屋外OOH」であることにより
別の意味合いが生まれてくる。

基本的に屋外媒体は、長々とした内容では通行人は
誰も読みたがらないから、
一瞬で受け手に訴求できる内容が良いとされる。

このESPNの広告も、おそらく全てのボディーコピーを
読んでもらおうとは思っていないはずである。

しかし読まれなかったとしても、これだけスポーツに対して
「熱く語ることがたくさんある会社」という印象を
与えることが可能だと思う。

そしてここまでセオリーを無視した屋外コピーアドも珍しいので、
実は案外大勢の人が「全文を読む」様な気もする。

海外のコピーレトリック(特にTVCM)の多くは
一見かなり平易に見えるものが多いが、
言外のメッセージと行間のニュアンスを
コントロールしているものも多いように感じる。

2007年9月12日水曜日

海外のコピーレトリック③

本日は最高に後味が悪い交通広告の事例。

キャッチコピーは、
Come a little closer.「もう少し近づいて下さい。」
ショルダーコピーは「そうすれば私たちの必要性はわかります」。
クライアントは「葬儀会社」。

つまり駅のホームに立っている人が、
もう少しこの広告看板に近づくことで線路に落ちて事故にあい、
その時には「葬儀会社」の出番であるということを訴求している。
ブラックユーモアにも程があるイヤな感じのコピーである。

カンヌ国際広告祭の基準の一つに「タブーを破る」という点が
あるが、この広告はカンヌを受賞していないので、
ここまでタブーを破られるとさすがに外国人でも、
ひいてしまうのだろう。

いずれにせよ、ブラックなユーモアも海外の広告で
特に見られるレトリックの一つではある。

2007年9月11日火曜日

海外のコピーレトリック②

本日は海外のコピーレトリック特集の2日目。
ミネラルウォーター「エビアン」の新聞広告。

キャッチコピーは、
Our factory.「私たちの工場。」
ビジュアルは壮大な山の写真。

こういうコピーはキライな人もいるかもしれませんが、
個人的にはクールだと思います。

クールと感じる理由は、コピー上で何もかもを
「語り切ろうとして無い」点にあります。
このコピーを見る読み手の頭の中では
「私たちの工場?」「山の写真じゃん」「山が工場ってこと?」
「あぁ、自然が生み出した水って言ってるわけね」
「コジャレてるじゃん」
という具合に一瞬のうちに思考が進行すると思います。

コピー上で全てが表現され切っていないから、
読み手自身が能動的に頭の中で論を進めていき、
オモシロさのポイントは読み手自身が発見するのである。
「オレが見つけた」みたいな感覚になるのである。
その意味では自己関与度も高く、読み手をリスペクトした
レトリックである。

「Got Milk?」キャンペーンで有名なグッビーシルバースタインの
CDジェフグッビーの発言で「広告はパズルの1ピースを
わざと外すべきで、最後の1ピースを受け手が埋めることで
その広告に積極的に関与して印象も深まる」というものがある。

昨日の「飲酒運転」の事例や以前ご紹介したワーゲンの
「Lemon(不良品)」の事例もそうですが、コピー上では
少し言い足りない感じになっています。
しかし「ワーゲンでは少しでもミスがあれば不良品になります」
とキャッチコピーで表現されたら一気に台無しになると思います。

受け手をリスペクトして想像に委ねる部分を残すというのも
海外レトリックの特長の一つと思われる。

上記のコピーとは関係ないですが、
アメリカの高層ビルの展望スペースの窓ガラスに
「Don't touch the star(星に手を触れないで下さい)」と
書かれているそうだが、こういったイカした表現も
海外レトリックの特長であり、
上記のエビアンのコピーにも似たような
コジャレた「行間の響き」が感じられる。

2007年9月10日月曜日

海外のコピーレトリック①

今週は週末に宣伝会議賞の課題が発表されることもありますので、
5日間「コピーが際立った広告」をごご紹介していきます。
ただし海外の広告が中心ですので、宣伝会議賞の参考には
ほとんどならないとは思いますが、発想のヒントにはなると思います。

第1回目の本日は、かなり後味の悪いレトリックの広告事例です。


キャッチコピーは、
LAST YERA 7,514 HIGH SCHOOL STUDENT STOPPED DRINKING AND DRIVING.
「昨年、7514人の高校生が飲酒運転をやめました」
ビジュアルは交通事故の被害者にシートがかけられている写真。
飲酒運転を「やめた」と一見、好ましいことを言っている様で、
実は「事故死したこと」を表現している大変シニカルなコピーです。

海外のコピーレトリックには、この様に一見逆に見せて
良く考えると間逆に引き戻されるというクールかつ激しいものが
時折見られます。
日本人にはなかなか出来ない発想だと思いますが、
この発想って意識と訓練をすれば結構できる気もします。

このコピーとは関係ないですが以前アメリカのスーパーマーケットの
コピーで大変面白いレトリックのものがありました。

ルール1「お客さまは常に正しい」
ルール2「もしお客様が正しくないと思ったら、ルール1を見直せ」

この様にドストレートなことを「もって回った表現」をすることで
より超ドストレートに訴求するというレトリックです。
この言い回しも日本人的な思考ではなかなか出来ない気がします。

いずれにせよ海外のコピーレトリックは見慣れないユニークな
ものが多いので、あと数日ご紹介していきます。

2007年9月9日日曜日

超人的ダンス。

本日の事例は、広告と関係ないことこのうえないですし、
かなり有名な映像ですのでご存知の方も多いと思いますが、
あまりにも衝撃的な映像ですので改めて世に問い直します。

映像を見ていただく前に簡単に説明します。
これは「ロボットダンス」の映像なのですが、
私が今まで人生で見てきたあらゆるダンスの中で
圧倒的に「人間離れ」した動きをしているのです。
前半30秒は別の人が踊っていて、この人でも十分上手ですが
次に出てくる一見オタクな感じの男がヤバ過ぎです。

それでは衝撃の映像をご覧下さい。

いかがでしたか。
ゴム人間モード、フランケンモード、コマ送りモードなど
今まで見たことも無いワザを披露しまくってます。

その中でも、どう考えても↓これはヤバイでしょう。
夜道でこんなのと出くわしたら死を覚悟すると思います。

この映像はバイラルで広まり1000万回近く視聴されています。

2007年9月8日土曜日

IT化の波。

最近は落ち着いた感があるが、ここ数年様々な広告媒体の中に
写メールで撮り込む「QRコード」が入っているケースが見られる。

この事例は先日、散歩中に見つけたものだが、
電信柱の広告にさえも「QRコード」が
入る様になったようだ。

電柱広告は「街なかメディア」なのでQRコードとの
相性は良いとは思うが同時にアナクロな媒体という
印象も強いので、若干のギャップも感じる。

こんな所にもIT化の波は押し寄せている(安易な終わり方)。

2007年9月7日金曜日

切れてるポスター。

本日は「包丁」の変則ポスター事例。

その1「お肉」 。


その2「チーズ」。


その3「サーモン」。

実際にポスターそのものが何層もの
スライス状になっているという媒体ギミックにより、
切れ味の鋭い包丁であることを訴求。

立体的で枠にとらわれない
ユニークな表現手法でありながらも、
しっかりと商品の中心価値を訴求している優れた広告事例。

2007年9月6日木曜日

OOHで広告戦争。


本日はインドの航空会社、数社によるOOH事例。
3つ看板があるが3つとも敵対する航空会社のものである。

一番下の看板のコピーは「私たちは変わった」である。
その看板の上に増設された別の航空会社の看板のコピーは
「私たちが彼らを変えさせた(ビジネス上の脅威を与えて)」。
さらにその上に増設された別の航空会社の看板のコピーが
「私たちは変わらない。ずっと最もスマートな航空会社だから」

アホでしょ?日本じゃ考えられないですよね。

インドの事例はこの様にイイ意味でアホな事例が多いので
6ヶ月に1回くらいご紹介していきます。

2007年9月5日水曜日

バイラルに関して【後編】SweetCamelバイラルCM

本日はPYLONの原君が制作したバイラルCM事例。
クライアントは女性用ジーンズの「Sweet Camel」。
ラディカルで脱力系なバイラルCM、全3部作です。
演出は東北新社の青島太郎監督で、
独特のトーンをかもし出しています。

まずは「正しいジーンズのはき方1」。 


「正しいジーンズのはき方2」


「正しいジーンズのはき方3」 


バイラルCMはテレビCMの様に強制的に見せられるのでなく
受け手が自主的に見たいくらい面白いものでないといけません。
それとこのSweet Camelのバイラルを見てもわかると思いますが
小ネタをたくさん散りばめて、突っ込みどころ満載にしておくのも
ポイントです。

めちゃめちゃ完成度を高めた「スキがないけど偉そうな表現」
などではなく、受け手が突っ込める感じのスキの甘さを意図的に
つくることで関与感を高め、他人にも教えてもらうことで
どんどん広めていってもらいます。
その意味ではポジティブなネズミ講です。
(もちろん誰も金銭的なソンなどしないので健全です)

これまでのテレビなどのマスメディアでの広告は、
受け手をねじ伏せるような「お前ら買え、こらぁ!」みたいな
広告も多かったと思います。
マス「コミュニケーション」と言いながら、一方的に投げっぱなしの
コミュニケーションが多かったと思います。
しかしながらバイラルの場合はイニシアチブが受け手にあります。
その意味では健全なコミュニケーション形態だと思います。

またテレビなどのマス媒体は「考査」と呼ばれる表現検閲が
ありますがWebにはありません(厳密に言うと無くは無いけど)。
テレビCMの場合は、ちょっと過激なだけで考査に引っかかります。
公序良俗は当然守るべきですが、表現の自由も大切です。
Webはその意味でもクリエイティブの味方だと思います。

バイラルは媒体費を使わないため、自然発生的に
「何回」見られたかが、かなり重要になります。
在野からでもクリエイティブに大きな影響を与える事が可能という
ことを示していければ、クリエイティブ業界はもっと面白くなるので、
今回の原君のバイラルももしピンと来たら、ぜひいろんな人たちに
バイラルして行って頂ければと思っております。
何卒よろしくお願いします。

2007年9月4日火曜日

バイラルに関して【前編】

本日は2日間にわたって国内のクリエイティブエージェンシー
である「PYLON(パイロン)」の原晋(はらすすむ)君が
制作した広告をご紹介します。

原君は元々私と同じ会社にいて
何度か仕事をしたことがある仲です。

PYLONは明星大学のブランディングなどで有名な
鵜久森徹さんと原君とで運営している
クリエイティブコミュニケーションとメディア戦略を考える
クリエイティブエージェンシーです。

前編では彼のこれまでの作品事例(抜粋)をご紹介。
後編の明日は原君が最近作ったバイラルCM事例を
お届けします。

まず彼がTCC新人賞を受賞したピアノ教室の広告。

【ピアノ教室のある町は、きっと幸せだ。】
原君は上記の様に「誠実なコピー」と、

【ゴルフのうまい上司より、ピアノのうまい上司と、浮気したい】
よこしまなコピー、どちらも上手なクリエイターです。

次に、これもピアノですが
ユニバーサルミュージックから発売されている
「ピアノソングス3」の“ピアノマン”を起用したCD告知CM。


ピアノマンも薦めているというアヴァンギャルドなCM。
地方でしかオンエアされていないけど、
もし東京でも流れていたら
白昼夢系CMになっていたでしょう(当然イイ意味で)。

明日は原君のバイラルCMをご紹介しますが、
Webって「ウイルス」みたいに悪い物を広めることも出来るけど
同時に「発展的な考え方」も広めることが出来ると思います。

世界的に見ると、本当にクリエイティブな会社は
小さな会社が多いですが、日本は媒体中心の商取引なので
なかなかそう行きません。

しかし毛沢東の「革命は農村から」ではありませんが、
Webの出現により大きな会社でなくてもクリエイティブを
健全にする力学に拍車をかけることは可能だと思うし、
海外ではむしろその様な会社がクリエイティブ革命を起こしています。

もっとたくさんそういう事例が出てくれば多くのクリエイターにとって
楽しい感じになっていくと思うし、その方が消費者とクライアントに
とってもプラスに働くはずだと思います。

明日は原君のバイラルCM事例をお届けします。
(明日につづく)

2007年9月3日月曜日

ニュージーランドOOH。


本日は「ニュージーランド航空」のOOH広告。
看板+人間オブジェというOOH手法はこれまでもあったが、
これから正に滝つぼに落ちるという「ある瞬間」を
切り取った広告はあまり見かけなかった。
この先を頭の中で想像してしまう感じがある。
「あぁ!危ない」って。

博報堂が出版している、とある書籍の文中で、
“「固有の約束」と「豊富なブランド連想」の集合体が
良いブランドである”というのを読んだことがあるが、
「カヌーで滝つぼにチャレンジする」という
表現シーンは他の国でも表現できそうでいて
実はなぜか「ニュージーランド」ならではの
「固有の約束」感を個人的には感じてしまった。
(私はニュージーランドに行ったことはないですが)

クレージーだけどニュージーランドのシズルも出ている
優れたOOH広告である。

2007年9月2日日曜日

速報!BRAVIAバイラルCM第3弾

本日はSONY「BRAVIA」バイラルCM第3弾の速報。
第1弾はサンフランシスコの坂を無数のカラーボールがはねていくCM。
第2弾はビルの中が爆発してカラーペンキが飛び出していくCM。


このBRAVIAのCMの特長はテレビでオンエアする前に
事前にバイラル手法で広めて話題の下地作りをした上で
最後に満を持してマスメディアでドカーンとお披露目することである。

BRAVIA以外のバイラルCMでもYouTube等の動画共有サイトで
先行露出したりするが、さらにこのBRAVIAの特長は
YouTubeの前にflickrなどの静止画像共有サイトで
事前に画像をバラまくことにある。(偶然が生んだ手法とも言われてる)
http://www.flickr.com/search/
そのフリッカーで以下4点の画像を見つけたので
速報でアップします。



この画像だけではどんなCMかは正確にはわからないが、
これまでの2作のCMより若干パワーダウンしている感じも
しなくはない。
引き続き新情報がわかり次第、アップしていきます。