2008年2月29日金曜日

ガムテープOOH。

本日は強力な「ガムテープ」のOOH事例。



看板そのものが「ガムテープ」で固定されている
という新手の実証広告。

「商品ロゴ」がビジュアルの「四隅」に無くて、
「商品写真」の「内側」にだけにロゴが掲出しているという点が
かなりクールだと感じました。

2008年2月28日木曜日

「got milk?」店頭POP。

本日は、以前ご紹介した「got milk?」の店頭POP事例。

「got milk?」は「牛乳ある?」「牛乳はいいんですか?」
という意味で「牛乳が無いと困る状況」を描いたTVCMを
何年間も続けた伝説のキャンペーンですが、
(当ブログ2007年12月11日アカウントプランニング②参照)
「店頭POP」でも同じメッセージで展開していました。

スーパーマーケットの中の「シリアル」や「ビスケット」など
牛乳が無いと食べられない、もしくは「もっさりして」
食べづらいタイプの食品の棚に「got milk?」のPOPを掲出。



一般的には、スーパーマーケット内の「牛乳売場」に
「牛乳のPOP」があるのが普通ですが、
しかしそれではあまりに当たり前過ぎますし、
様々な牛乳メーカーのPOPなどが複数混在しているという
「アドクラッター(広告混雑)」状態なため目立ちにくいです。

しかし「シリアル」や「お菓子」など別のカテゴリーの売場に
「牛乳のPOP」があるとなると話は別です。
たぶん買い物をしている主婦は「あれ?何でこんな所に
“牛乳”とか書いてるの?」的にイイ意味で違和感を感じる
可能性が高いです。 しかも牛乳と関連性が高い商品なので
「納得度」も高いと思います。
いかにインパクトがあってもこの「納得度」が無いと
単なる「アクロバット」で終わってしまいますが、
このPOPは、ちゃんと「着地」をしています。

人間は見慣れたものは無視する傾向がありますので、
このPOP事例の様にちょっとした違和感や「ヘンさ」を出す
工夫 というのは単にフザけたり広告賞を獲るための
ワザなどではなく、マーケティング戦略上、
大きな武器となる広告戦術だと思います。
どんなに「イイこと」を言っていても見てもらわなければ
全く意味がないわけですから。

また「スーパーマーケット」という「流通サイド」にとっても、
異なる「複数商品」が同時に売れて行きそうな気配がして
好感が持たれそうなクロスマーチャンダイジングな
POP事例だと思います。

【買物カートの内側にも「got milk?」】



【レジでもダメ押しで「got milk?」】

2008年2月27日水曜日

スケボーOOH。

本日はスケボーの会社のOOH事例。


単に「若者を応援してます」的なことを言うのではなく、
ターゲットに対して実際に「遊ぶ場所」そのものを
提供している点が、個人的には好感を持ちました。

2008年2月26日火曜日

シュートミスOOH。

本日は、接着剤「Pattex」のサッカー場OOH事例。

シュートミスしたサッカーボールが
Pattexの広告看板に何個も引っ付いたままに
なっていることで「強力な接着剤」であることを訴求。

おそらくサッカー中継時、TVに映るたびに
イイ感じで失笑が生まれそうな気がする事例。

2008年2月25日月曜日

酔い過ぎに注意。

本日はタクシー会社のイベント型OOH事例。
深夜のクラブなどに「さえないルックス」の男女が大勢出現。
Tシャツには「私がイイ感じ(のルックス)に見えたらお電話下さい」
というコピーと共にタクシー会社の電話番号が書かれています。



つまりカッコ良くない人がカッコ良く見えるくらい
酔っ払ったら飲酒運転なんかしないで
タクシーを呼んで帰ろうというメッセージ。

人権侵害の香りがそこはかとなく漂っています。
日本ではたぶんあり得ないと思われる事例。

2008年2月24日日曜日

人形焼カレー。

本日は広告と関係ないこと山のごとしですが、
クレイジーな「カレー」の事例。
浅草にあるCafe Latino(カフェ・ラティーノ) の
その名も「人形焼カレー」。

※引用元
http://members.at.infoseek.co.jp/rimssecret/ningyou.htm







「すべての創造は既存の物同士の組み合わせである」という名言が
ありますが、組み合わせりゃイイってもんでは無い気がする事例。

2008年2月23日土曜日

鍋サイドミラー。

本日は「Pril」というお皿やナベなどを
ピカピカに磨く洗剤のOOH事例。



ピッカピッカに磨かれたナベをサイドミラーとして使用。
鏡の役割を果たせるくらいに
ピカピカになるという変則的「実証」広告。

2008年2月22日金曜日

目が飛び出すOOH。

本日は目が飛び出すくらい
素晴らしい自動車のOOH事例。


路上に駐車してある自動車の周辺に
本当に「目が飛び出した」オブジェが
たくさん落ちているというもの。

小学生みたいなアイディアですが、
実際にやり切ってしまうところが
ポイントだと思います。

2008年2月21日木曜日

出してくれ!

本日は「誘拐」に対する注意と警戒を促すOOH。




電飾看板の中に人が閉じ込められていて、
中から「出してくれ」みたいな感じになっています。
「誘拐」のもつ恐ろしくて「不安」な感じを
表現していると思われます。

しかしながら、このOOH広告自体も
「人間を閉じ込めている」ので、矛盾してる気もします。
「誘拐しているのはお前の方だろう」という感じがする
面白いけどシュールな事例。

2008年2月20日水曜日

防犯OOH。

本日は最近ファミリーマートの店内で見かける
警備員型「等身大」店頭パネルの事例。



私は基本的に「見まちがい」が多いタイプですが、
「誰かが自分のことを見てる」と思ったら
「等身大パネル」だったということが結構多いです。
私は少し極端かもしれませんが、
一般的にも「等身大パネル」は良くも悪くも
強力で乱暴なアテンションがあると思われます。

この事例はある程度の効果は見込めるかもしれませんが、
「土足で踏み込む型」のコミュニケーションであるため
おそらく賛否両論あるかと思います。
また、この等身大パネルは、ある意味
「案山子(かかし)」と同じ様な効果を期待するものなので、
ちょっと人間をバカにしている感じがしなくもありません。

ですがそんな中、個人的にイイと思った点は
警備員役に「タレント」ではなく「普通の人」を起用した点です。
もしも「タレント」を起用していたら、
ヘンに「広告」な感じがしてかなり鼻についていたと思います。
「普通の人」を起用したことにより、
ちょっとした「白昼夢感」が生まれています。
ヘンに「ポーズ」をとってなくて、
ただ単に突っ立っている点もイイ感じでシュールです。

2008年2月19日火曜日

空港内OOH。

本日は「空港内のOOH」に関する事例です。

スキー場で見かけた異性が実際よりも魅力的に見える様に、
広告も「どんな場所」で「どんな気分の時」に接触するかで
「広告効果」は大きく変わると思います。

そこで本日の本題である「空港内OOH」に関してですが、
「空港」という場所は、これから遠くに旅をする直前の人々が
イイ感じで高揚していることが多いグルーヴィーな空間です。
そして国際線の空港に限って言えば「ワールドワイド感」や
「ステータス感」もバリバリある場所です。

マクルーハンは「メディアはメッセージである」と言いましたが、
空港という場所そのものもが「メディア」であり
「高揚感」と「国際性」そして「ステータス感」という
「無形のメッセージ」を発している「場所」であると思います。

その場所で広告をうつというのは(当然業種は限られますが)、
かなり有利な状態で訴求することが可能だと思います。
香水の香りがする非日常的な空間での美しいビジュアルの広告は
イイ感じで心の中に入っていくと思います。

【フェラガモの空港内OOH】


【コカコーラのOOH】


しかし、そんなオシャレな空港内OOHの中でも
個人的に以前から「ひとり勝ち」しているOOHが
あると感じていました。

それは「HSBC」の空港内OOHです。



HSBCは「香港上海バンク」の略で、
世界トップクラスの金融グループです。

「サブプライム問題」の深刻化を
世界の金融業界の中でも
最も早く分析予想をしていたそうです。

そのHSBCは以前から、飛行機に乗る際の
「搭乗通路」の壁面に変則OOHを掲出していましたが、
これがその他の空港OOHよりも 「突出して印象的」なのです。



ただ単に企業ロゴを掲出しているだけなのに、
空港のそれも「搭乗通路」という変則的な
場所そのものが発するメッセージを効果的に
利用しながら、非常に根深い印象形成を
果たしている様に感じます。

そして、このOOHが印象的である最大のポイントは
「単独で広告をするスペース」を確保している点
である気がします。

空港内のOOHはとてもオシャレだと思いますが、
同じく複数のオシャレOOHが多く存在しています。
ともすればオシャレな「ヒトカタマリ」に見えなくもないです。

しかしHSBCは同じく空港内ではありますが、
「搭乗通路」という「付近」に「他の広告」が掲出されていない
ある意味「単独でアピールできるエリア」で
広告を掲出できています。

そして、あまり広告が入っているのを見かけない
「搭乗通路」という場所に広告が入っていることで
ちょっとした「意外性」が生まれ「印象度」も
上がっていると思います。

私の生活の中での「HSBC」との広告接点(コンタクトポイント・
タッチポイント)は、この「搭乗通路“のみ”」ですが、
非常に深く心に刻まれています。

「膨大な媒体量」でねじ伏せるのではなく、
「決定的な広告接点」でターゲットを「仕留める」手法の方が
媒体投下量も少なくすみ非常に広告予算を賢く使えると思います。
(そうなってくると、ますます企画の対価で広告費をもらう
「フィー制度」の確立が重要になると思いますが)

人と違うことをするのはなかなか勇気がいることですが、
広告において成功しやすいのは、
みんなと違うことをする気負いを持った広告主 であると感じます。

2008年2月18日月曜日

ブルガリホテル

みなさまお久しぶりです。
このブログは「日刊」をうたっておきながら
10日間も放置していて申し訳ございませんでしたが、
何も無かったようにブログを再開させて頂きます。

先週私は妻と2人で1週間インドネシアの
「バリ島」に行ってきました。
本日はその中でも広告ブログ的に扱えそうな点を
取り上げさせて頂きます。

まずブランドエキスパンション(拡張)のお手本とも言える
「ブルガリホテル」の事例から。
http://www.bulgarihotels.com/

私が泊まったホテルはブルガリホテルではありませんが、
バリに着いてから日本人観光客の人たちが
「ブルガリホテルがイイらしい」と話しているのが
耳に入って来たので早速タクシーで30分かけて
見学しに行きました(口コミによる行動)。

写真でどこまで伝わるかは不明ですが、
本当にかなりゴージャスでした。
私は海外に旅行した時は著名ホテルは一通りチェック
する方なのですが個人的な感想では今まで見た
高級ホテルの中でブルガリホテルは「No.1」でした。

【ブルガリホテル・フロント】
若干「セカンドライフ」っぽさもありましたが、
だだっ広くて超シンプル&クールであり、
私の「ホテルフロント観」は大きく変わりました。


【フロントに置いてある時計も当然「ブルガリ」】


【ホテルのフロントから見える景色】
この写真からは全く伝わらないと思いますが、
「景色」もかなり最高でした。


【ブリガリホテル内のレストラン】
旅行中バリ島の中で様々なお洒落レストランに
行きましたが、その中でもここが断トツでした。


【お洒落ナシゴレン(炒飯みたいな料理)】
最初テーブルに運ばれてきた時、お皿の手前スペースがスカスカで
ソースだけがフランス料理の様にバッとかけられていて
何かの間違いかと思いましたが、このさびしい感じが
「お洒落ナシゴレン」たるゆえんな感じでもありました。
バリ島の中にある普通のレストランでナシゴレンは平均
200円くらいでしたが、ブルガリホテルのナシゴレンは
「まさかの2800円」でした(+サービス料金20%)。
私はセレブでも何でも無いですがセレブ気分を味わい倒さないと
元がとれない感じがしました。
かなり量も少なめでしたので良く噛んで味わって食べました。


【お洒落ミーゴーレン(焼きそばみたいな料理)】
ビジュアル的に味的にもかなり美味しかったですが
若干味付けが濃かったです。
ずっとここで食べ続けたら早死にする気もしました。


とはいえ総合的にブルガリホテルは
本当に素晴らしいホテルであると感じました。

ブルガリはラグジュアリブランドではありますが、
そもそも「腕時計」や「カバン」など身につける装飾品がメインの
ブランドですので、ホテルの様にラグジュアリー系ではあるけど
総合的なサービス業態へのブランド拡張は結構リスクがあると
実際にブルガリホテルに行く前は思っていました。

極端な例ですが10年以上前に私の職場の「赤坂」に
「高級吉野家」が出来たのですが、最初こそテレビで
取り上げられましたが、すぐに無くなってしまいました。


「吉野家」は人々の頭の中では「うまい・安い・早い」という
コピーに象徴される「カジュアルで親しみがあるお店」という
イメージポジショニングをガッチリ占有していたと思います。
人間は一度イメージを固定するとなかなか心を変えたがらない傾向が
あると言われてますが(心理学で言う「スキーマ」)、
一度「カジュアル店」と思われてしまうと、「ブランド拡張」によって
「吉野家高級店」とか出店されても、「しっくり来ない」ものであります。

一番初めに「どういう定義」で消費者の頭の中に定義づけられるか
という心理学で言う「ファーストインプリンティング」(初期刷り込み・
「ひよこ」が生まれた後に見た物が何であっても「親」と思うという
人間にも見られる心理現象)がブランドの運命を決定づける
ポイントになるのだと思います。

また同時に「安いイメージ」のブランドが
「高いイメージ」のブランドに拡張するのは
「絶対にムリだ」と言っているマーケッターは多いです。
メルセデスベンツAクラスの様に、そもそも高いブランドが
低めのブランド拡張をする方が成功する確率は
まだ高いとされています。
そして業務範囲が異なるブランド拡張も危険とされています。
極端な例ですがミスタードーナッツの親会社であるダスキンは
「掃除用モップ」と「食品」の間にはイメージ的な距離が
大きすぎるため意識的にその事実が表に出ない様に
しているらしいです。

ブルガリホテルの例は、ここまで極端ではありませんが、
日用品と総合生活サービスはやはり業務範囲の
スケールや質も違いますので、
小さな日用装飾品的概念から、
ホテルという大きな概念へのブランド拡張は
ともすれば分不相応になりかねないと思います。

しかし、このブルガリホテルにおいては
ブルガリが長年装飾品で培った 「ラグジュアリー感」を軸に
見事にラグジュアリホテルというブランド拡張が
自然に行われている感じがしました。

ブルガリホテル内でバリ島限定の「腕時計」が
売ってましたが(もちろん高額)、魔が差して
危うく買ってしまう所でした(当然理性で踏み留まりました)。
もし買ってたらカード明細が届く時期に気を失うでしょうし、
3年間くらいおかゆで生活することになっていたでしょう。

ブルガリは最近日本でもブルガリブランドの「チョコレート」を
販売して成功していますが、リスキーなブランド拡張を
ガンガンにやっている「攻めるブランド」であり、 私自身の
心の中でも最近フレッシュに感じるブランドであると思いました。

ブルガリのブランド拡張の成功の理由は、
そのうち1週間かけて分析したいと思っております。

その他にバリ島で気になった事例を数点取り上げます。

【自動車の後ろにあるタイヤを利用したOOH】
バリ島は広告メディアそのものが非常に少なかったので、
この様なニッチ系メディアであっても、総体的には
なかなかの存在感がありました。



【バリ島にあるコンビニは、なぜか全て「サークルK」でした】


【バリ島で人気のおみやげ「バリエモン(正式名称)」】



明日は「空港の広告」に関する事例です。

2008年2月17日日曜日

クリフフリーマン&パートナーズ⑦

クリフフリーマン&パートナーズ特集、
最終日の本日は同社のあらゆるCMの中で
最もクレイジーな部類に入ると思われる事例。

広告主はインターネット通販の会社、
「OUTPOST.COM」。

このCMは特にマニアックですので、
先行してストーリーを書かせていただきます。

基本的にはクライアントの「業態内容」は、
一切訴求しておらず、
散々、悪質でヒドイ内容のCMを見せた後に、
Send complaints to
Outpost.com
(苦情はこちらまで。アウトポストコム)

というタグラインで強引にサイト誘導するという内容。

カンヌでグランプリを争って結局金賞を受賞。
全部で3タイプありますが2本ご紹介いたします。

まず1本めはマーチングバンドの演奏および
「人文字」で「Outpost.com」を表現するのですが、
これじゃあ退屈なCMだからと言って、
このグランドにオオカミの群れを放ちパニックになり、
ラストで「苦情はこちらへ。アウトポストコム」という
タグラインに落ちるという内容。




2本目は「Outpost.com」の「企業ロゴ」が書かれた
看板があって、その文字の中でアルファベットの「o」の
部分が繰り抜かれています。
そこに大砲で「ねずみ」を発射して
その「o」の部分を突き抜けようとするもの。
たぶん文字だけ見ても意味がわからないと思いますので
ご覧ください。






いずれにせよ、散々ヒドイ映像を見せて
「苦情はこちらまで」というコピーと共に
アクセスさせるという手法は、
「アクセスさせる」という点に限って言えば、
効果はてき面ですが、ここまで妥当性がうすくて
過激な表現では(面白いとは思いますが)
広告として失うものも多い気がします。

このCMはクリエイターからの評価がかなり高く、
マーケッターからの評価が壊滅的に低いというCMの
代表格となっています。

個人的には広告としてはどうかと思いますが、
映像としては大好きです。

とはいえクリフフリーマン&パートナーズが
アメリカで残した業績はかなり偉大だと思います。

2008年2月16日土曜日

クリフフリーマン&パートナーズ⑥

クリフフリーマン&パートナーズ特集、
6日目の本日はレンタカーの会社
「Budget」のTVCM。

このCMも内容がわかりづらいので
先行して内容を書かせて頂きます。

Budgetの会議室で、
社員たちが、どんなサービスを
新たに始めればビジネスがうまくいくかを
会議で話し合っています。



その中で1人の社員が
「ジェット噴射マシーンで空港まで送り迎えする」
という非現実的なサービスの提案をすると
みんなアタマの中で、そのサービスが
実現した時のことを空想しますが、
思わぬ結果になってダメだこりゃ
という感じになります。

その上で、私たちは普通のサービスを
きっちりやります。という内容のメッセージで
締めくくります。




2本目のCMは、顧客にリラックスしてもらうために
レンタカーの中にアロマキャンドルを
備え付けるサービスをしようという意見が出ますが、
こちらも「ドライバー」まで眠ってしまって
ダメだこりゃとなってしまいます。




明日はクリフフリーマン&パートナーズ最終日。
最もクレイジーで常軌を逸したCM事例です。

2008年2月15日金曜日

クリフフリーマン&パートナーズ⑤

クリフフリーマン&パートナーズ特集、
5日目の本日は、またしても「FOX」の企業CM。

FOXでは、世界中のあらゆる種類のスポーツを
お届けしています、ということを
実在しない「ウソのスポーツ」を描くことで訴求。

演出は天才演出家集団「TRACTOR」。
「映像トーン」のコントロールが
尋常じゃないくらいスゴイです。
このCMはカンヌでグランプリを受賞しています。

まず1本めは「アフリカ」っぽい場所で
地面に向かって「高飛込み」をするスポーツ。




2本目は「インド」で巨大なこん棒で殴りあうスポーツ。



3本目は「中国」で倒した大木を受け止めるというスポーツ。



ここまでマニアックなCMがカンヌでグランプリを
受賞しているってことがスゴイと思います。

2008年2月14日木曜日

クリフフリーマン&パートナーズ④

クリフフリーマン&パートナーズ特集
4日目の本日も「FOX」の 「SPORTS GENIUSES」という
スポーツ系クイズ番組の告知CM。

かなりマニアックな内容のCMですので
先行してストーリーを書かせて頂きます。

男性が寝そべってテレビを見ながら牛乳を飲んでいたら
うっかり自分の体こぼしてしまいます。

そこに飼ってるネコがやって来て
男性の体にこぼれた牛乳をなめている所に
この男性の「彼女」が現れます。

ネコがなめている所から見かけた彼女にとっては、
この男性がアブノーマルな行為をしている様に映りますが、
「何ヘンなことしてるの!?」などのセリフは言わずに、
なぜか彼女は男性に「スポーツに関する質問」を
問いかけます。

タグラインは、
IF ONLY EVERY QUESTION
WAS A SPORTS QUESTION.
(すべての質問がスポーツに関するものならイイのに)


このCMは、世の中の「質問」がすべて
「スポーツに関する」ものであるという「架空の世界」を
ベースにしており、このCMの様にネコに牛乳を
舐めさせているという「きわどい状況」においても
男性はヘンな疑いをかけられずに
「スポーツ」に関する質問をされ「セーフ」になるというもの。
ある意味「理想の社会」を描いた内容。






このCMは、かなりマニアックで
わかりづらいので賛否両論がわかれると思いますが、
個人的には、くだらなくて大好きです。

2008年2月13日水曜日

クリフフリーマン&パートナーズ③

クリフフリーマン&パートナーズ特集、
3日目の本日は昨日と同じく「FOX・TV」の
「NBA(バスケットボール)」中継の番組宣伝CMです。





2人の若者が道端に座り込んで
自分たちだって「NBAで活躍できる」という内容の
雑談をするというもの。

「合成モノCM」の走りで、当時の技術としては
かなりのレベルであると思います。

この2人の若者は全米で人気者になったとのこと。

2008年2月12日火曜日

クリフフリーマン&パートナーズ②

クリフフリーマン&パートナーズ特集
2日目の本日はアメリカのスポーツチャンネル
「FOX・TV」のアイスホッケー中継の番組宣伝CM。






女子ボーリング中継の映像が始まるが、
突然片方の選手が奥から、
ボールを投げようとしている選手に
タックルします。

そしてラストに以下のタグラインで締めます。
BOWLING WOULD BE BETTER
IF IT WERE HOCKY
(ボーリングがアイスホッケーみたいだったら、
 良かったのに)


ホッケー以外のスポーツには、
「激しいタックル」などのダイナミズムが無い、
(だからホッケーを見よう)というメッセージ。
他にもゴルフ篇など複数タイプあります。

ちなみにクリフフリーマン&パートナーズの社訓は
「Enterteiment sell.」
(面白い広告には物を売る力がある)というもの。

2008年2月11日月曜日

クリフフリーマン&パートナーズ①

今週は7回にわたって
狂気のクリエイティブエージェンシー
「クリフフリーマン&パートナーズ」の
特集をお送りいたします。

同社はCP+Bと同じMaxxcomという
投資会社傘下にあります。

【Cliff Freeman】


初日の本日は、クリフフリーマン氏が
全米中で名をあげた1980年代のアメリカの
伝説のCM事例です。

広告主はハンバーガーチェーンの
「ウェンディーズ」で、キャッチコピーの
「Where's The beef?(ビーフはどこ?)」は、
アメリカ史上最も話題になった
キャッチコピーにも選ばれています。





これまでのハンバーガーは
ビーフが見えないほど小さかったけど、
ウェンディーズのハンバーガーは大きい、
というこを訴求しています。

演出は1980年代オモシロ広告で
アメリカを席巻しまくった「ジョーセデルマイヤー」。

明日からの6日間は1990年代後半に
「クリフフリーマン&パートナーズ」が制作した
クレイジーなTVCM群をご紹介いたします。

2008年2月10日日曜日

カッコイイ携帯電話。

本日は広告と関係ありませんが、
カッコイイ携帯電話の事例。



ご存知の方も多いかもしれませんが、
携帯電話の付属アイテムから
「赤い光線」が出てキーボードが現れるというもの。

ケータイで文章を書くのは、ちまちまして面倒ですが、
これならストレスなく出来そうです。

以前からこの様な機能ってありましたが、
より使いやすくなってケータイに
標準装備されたら便利だと思います。

2008年2月9日土曜日

レゴブロックOOH。

本日は膨大な数の「レゴブロック」を使用した
「実物大」の「自動車」OOH事例。



その気になれば「レゴブロック」であっても
本物と同じサイズのものだって作れるという
メッセージが込められていて、
「創造」の楽しさ伝わります。
夢があってイイ感じの事例。