2007年8月25日土曜日

新しい広告会社「R/GA」。

今回は「ナイキつながり」ということで現在アメリカでCP+Bと並び
「Cutting Edge(とんがってる)」な広告会社との呼び声も高い
「R/GA(アールジーエー)」のキャンペーン事例をご紹介します。

このキャンペーンはNYのタイムズスクエアに屋外看板を設置して
通行人が携帯電話を使って看板上のスニーカーを
自分の好きなようにデザインして注文できるというもの。
ちなみにこのキャンペーンは昨年のカンヌも受賞している。
↓パソコン版の画面。やってみるとわかりますが結構楽しい。
このキャンペーンを仕掛けた「R/GA」という広告会社9年に
一度全く業態を変えてしまう会社として知られていて
現在はインタラクティブ・フルサービス・エージェンシーという
創業時とまるで関係のないスタイルをとっている。
テクノロジーを中心にメディアニュートラルのあらゆる
サービスを提供する会社である。

そして、この会社の凄いところが、業態を変化させる度に
その時々で「一番とんがってる会社」と呼ばれていることである。

今年のカンヌを受賞したアップルiPodとナイキがコラボした
「Nike+キャンペーン」も同社の制作であるが、
同社はこれまでの広告会社と比べてブランディングよりも
「販売促進」に比重を置いている感じがする。
「広告は売らなきゃ意味ないでしょ」という主張の元に
勢力を広げていっているのだろう。
アメリカなんかでは特に効果がありそうややり口ではある。
実際にR/GAの社員はCP+Bの様なクリエイティブ型の
広告会社のことを揶揄する発言を頻繁にしているとのことである。

同社のもう一つの特長として、チーム構成員の「職能」が
斬新であることが挙げられる。
従来の広告代理店はクリエイティブディレクター、コピ-ライター、
アートディレクターといった編成でチームを組むが、R/GAは
インタラクティブデザイナー、インフォメーションアーキテクト、テックリード、
データテクノロジスト、エクスペリエンスデザイナー、それらを総括的に
カバーする「ユニバーサルプランナー」という、これまでに
存在しなかったスキルを持った集団でチームを編成している。

現在、目まぐるしく変化する広告市場において
「R/GA」は、今後も注目すべき広告会社である。

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