2009年9月14日月曜日

ソーシャルメディア。

本日は先週の金曜に行われた大柴ひさみさんの
「変わりゆく消費者のオンラインライフ」という講演の中から
個人的に刺さったポイントを書かせて頂きます。
ちなみに講演のサブタイトルは「ソーシャルメディアの影響と
コミュニケーションの変化に、マーケターは
どのような対応をすべきなのか?」です。

人々の信頼の上に成り立つトラストベースの
ソーシャルコミュニティ内で、
これまでの様なマスマーケ的なインスタントな成功を求める
アプローチをとると失敗する。

「Peer to Peerの時代(対等な者同士がやりとりをする)」
におけるマーケティングの成功は、どこまで企業が
消費者の仲間になれるかにかかっている。

マーケティング部門だけではなく、企業全体、
社員一人一人が「ブランドの大使」としての顔をもち、
所属するコミュニティに有益な価値をもたらすことを目的として、
発言行動することがより重要となる。

ピザハットには「人々」に関する「最高責任者」である
CPO(Chief People Officer)という役職が存在する。

ピザハットCPOの発言①
我々が企業としてお客様と関わる場合は、
リアルな人たちに対して正直な会話をすることを心がける。

ピザハットCPOの発言②
我々のお客様のいる場所に、我々が行くことは非常に重要で、
それが現在はTwitterのようなソーシャルメディアである。

ピザハットCPOの発言③
ピザハットは、まずはソーシャルメディアでどんな会話が
行われているかを「聴くため」に専任の「Twintern」を雇用する。

全米最大の家電量販「BestBuy」のとある部門は就職の募集資格に
「250人以上のTwitterフォロワーズを有すること」とした。
 
リスクテイキングをしないことが
最もリスキーであることは、
歴史が証明する真実である。


「どんなリスクをとるか?」が、
スマートなマーケターの腕の見せどころである。

アメリカでは、たとえ失敗したとしても
1番最初に何かをやった人は
失敗したけどエラかったねとほめらる。

アメリカは失敗を経験と考える。

この点に関連して大柴さんがショッピングモールで
見かけたエピソードで、母親が自分の子供に対して
「あなたはリスクテイクしないから失敗するのよ」
と 叱っていたというお話もありました。

そしてこの点に関してセミナーに参加されていた
広告主と思われるお方が以下の様な発言をされていました。
日本の広告主はリスクを恐れやすい様に言われるが、
広告主の立場からすると「リスクを見えるようにしてくれ」と思う。
あたかもリスクが無いかの様に提案してくる会社が多いことが
問題である。新しい手法だからイイですよと言われて
簡単に「はい、やりましょう」とはならない。

ちなみにアメリカ国内でソーシャルメディア内において
エンゲージメントしているブランドのトップ10は
以下の様になるそうです。
1位 Starbycks
2位 Dell
3位 eBay
4位 Google
5位 Microsoft
6位 Thomson Reuters
7位 Nike
8位 Amazon
9位 SAP
10位 Yahoo!
10位 Intel

またTwitter内で語られている内容のうちわけは
以下の様になるそうです。
(2009年8月・出典:Pear Analytics)
40.55% 意味のないこと(今サンドイッチを食べている等)
37.55% ユーザー間の会話
8.70% 価値のあるものをパスしあう
5.85% セルフプロモーション
3.73% スパム
3.60% 全国レベルのメディアのニュース(FoxやCNN)

最後に余談ですがこの講演では日本で行れるセミナーとしては珍しく
クリスピードーナツとコーヒーがふるまわれて
オシャレかつフレンドリーな空気感がありました。
(書体がTwitter調で芸が細かくてイイ感じだと思いました)

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