
「コンサートホール」の様に
「静かにしていないといけない場所」で、
おばさん(左隅)が掃除機をかけていることで
「かなり静かな掃除機」であることを訴求。
この広告の様に、しれっとバカなことをやっている表現は
個人的に大好きです。クールかつバカバカしい事例。
私はGTAに「フィルコリンズ」が出ることを
知らずにプレイしていたので「フィル氏」が出てきた時は
ぶったまげました。しかもちょっと「悪いやつ」な感じでしたし。
現実の社会において良く知っている「フィルコリンズ」が
「虚構」と思い込んでいたゲームの中に登場したことで、
「脳内の壁」が「不思議な感じ」で「破壊」された感じがしました。
しかも主人公である私自身がフィルコリンズを銃撃戦から守って、
ちゃんとコンサートをやり切るために
様々なフォローをするのです(赤丸が、隠れるフィル氏)。
ゲームではありませんが以前ミュージシャンの「山崎まさよし氏」の
楽曲の中の歌詞の途中に「♪桜木町で~」というフレーズがあり
ビックリしたことがあります。
あらゆる楽曲の「歌詞」というのはとかく「抽象的」な概念のものが
多いと思っていましたが「桜木町」という私たちが現実に暮らしてる
世界における具体的な「固有名詞」である地名が「歌詞」という
「虚構」と思い込んでいた世界に登場したことで
異様なインパクトを生んでいました。
虚構と現実が地続きになる瞬間には、
不思議な覚醒感がある様に感じます。
この事例と、ある意味似ている事例が昨日の重要資料の
アドプレイン「川村氏」のインタビューの中にも出てきた
「ファイナルファンタジー」の回復アイテム「ポーション」を
サントリーが実際に商品化して発売した事例だと思います。
現実に存在するものが、ゲームの中に登場するという
事例は多いと思いますが、その「逆」に元々ゲームの中に
存在するものが、現実社会に登場するという
ある意味、裏をかかれてイイ意味で虚を突かれる
事例だと思いました。「やられた感」がありました。
当然ゲーム好きである私も発売日に買いましたし、
(若干高かったです)空き瓶は今でも記念に部屋に飾ってます。
「虚構と現実」の「壁」を「破壊する」という手法は
人間の脳に対して「不思議な心的力学」を生む感じがして
うまく運用・活用すれば(悪用は絶対にいけませんが)
大変効果的なマーケティング手法になると思います。
(現在でも既に有効活用している事例はあると思いますが
今以上にポテンシャルがある気がします)
ちなみに「虚構と現実」つながりですが「Game*Spark」
というゲームブログでスゴイ情報をゲットしたので取り上げます。
【米軍,Xbox360のコントローラーで操作可能な無人車両を開発】
↓Game*Sparkより
http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=5169
「天才ゲーマー」が戦車を操るという説もあるそうです。
なんかスゴい事例だと思いませんか?
ここまでくるとヤバイ感じがする事例です。
明日は「実体験型ゲームと広告」についてです。