2008年3月14日金曜日

ゲームと広告⑤「クールなゲーム」

「ゲームと広告」特集5日目は「クールなゲーム」事例。

私自身が最近どっぷりハマっているゲームで、
PSPの「パタポン」というゲームがあります。
この「パタポン」はボタンをテンポ良く押すことで
行進したり攻撃をしたりするゲームです。



パタポンのTVCMは結構オンエアしてますので
ご存知の方も多いかと思いますがご覧いただけますか。



上記CM以外にも女性が「パタ、パタ、パタ、ポン」と
口走りながらゲームに興じているCMがやっていたので
ご存知の方も多いかと思います。



私は散歩が趣味ですが、歩いていても頭の中で
「パタ、パタ、パタ、ポン」のフレーズが常に
鳴り響いています。このゲームは、このフレーズ以外にも
印象的なフレーズのオンパレードで非常に
印象的で計算しつくされた音楽構造をもったゲームです。

音に合わせてボタンを押すゲームを一般的には
「音ゲー」と言います。

「パタポン」を始めとする「音ゲー」というジャンルは
「パラッパラッパー」という有名ゲームが
元になっていると言われています。

この「パラッパラッパー」は元PYS-S(サイズ)という
バンドの松浦雅也さんという方が音楽プロデューサーをやっていて
「ゲーム性」もさることながら「音楽性」も独自の哲学と
オリジナリティが感じられます。個人的には大好きですので
ご存知ない方はご覧ください。





ここからが本日の本題ですが、この「音ゲー」の元祖である
「パラッパラッパー」の松浦氏が手がけたゲームで
「ビブリボン」というゲームがあるのですが、
この「ビブリボン」は、大変音楽的に斬新かつ洗練されていて
コンピューターというメディア特性をかなり深く捉えた上で
「音楽設計」がなされている感じがするのです。



これはあくまでも私の個人的な感覚ですが、
このゲームの音楽はこれまで見てきた数多くのゲームの中で
トップクラスの衝撃度がありましたので、
映像資料をご覧いただけますか。



これだけゲームの説明を理屈っぽくしているのに
いやな気分にならないのは、メロディーの良さと
ボーカルの音声変換のセンスの良さ、そしてかなり簡素だけど
クールなビジュアルの三位一体となった新手の
インタラクティブアートのような感じを個人的には受けました。



そして同じく「ビブリボン」でハイスコアを記録した時の
映像をご覧ください。




イイ感じでかわいくないですか。
このビブリボンのキャラクター設定も
かなりしっかりしていて、
非常に強いパーソナリティを感じます。
高得点を出した時に「♪やったね~」なんて
言ってくれるなんて、ベタなようでいて
案外盲点で、かつうれしいですし
プレイヤーとの深い「エンゲージメント」も
築けている気がします。

インタラクティブメディアのもつ「双方向性」と
「高度な音楽性」を上手に組み合わせた時、
ユーザーを深く感情移入させる破壊的なパワーが
生まれる気がします。

広告でどこまで応用が可能かわかりませんが、
ポテンシャルはあると感じています。

明日は、パソコンのゲーム事例です。

0 件のコメント: