2008年9月3日水曜日

勝手に始まるWEB動画広告。

本日は「WEB動画広告」に関しての個人的な感想です。
ボクが知らなかっただけかもしれませんが、
最近、WEBサイトにアクセスした瞬間から
「自動的に開始」されるWEB内動画を見かける様になりました。

これまでのWEB動画は以下の様に「△ボタン」を押してから
開始するものが大半だった気がしますが、この場合だと
全ての動画をクリックして見るとは限らないと思います。



最近、ネットで調べ物をしていた時、偶然アクセスした
「スターバックス」のサイトで、ボタンも押して無いのに
いきなり動画が始まりました。
これまでのWEB内ではあまり見かけなかった強制視聴の動画ですが
別にイヤな感じは一切しませんでした。

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その他にも先日「食べログ」にアクセスしたら
映画「パンダフルライフ」のバナー広告の
一部に動画が使用されていて、
こちらも「自動的」に動画が流れていました。



私自身、様々なメディアで「パンダフルライフ」の広告に
接しましたが、その中でこの動画バナー広告が、
この映画を最も印象的かつ魅力的に感じました。

個人的に「バナー広告」って、そんな効果があるのかな?と
かねがね疑問に思っていましたが、「動画」それも
自動的に始まる「動画付き」のバナー広告になっただけで
「視認度」が100倍くらい(あくまでも個人的な感覚値)に
なった印象がありました。
勝手に動画を見せ付けられたという嫌悪感は一切ありませんでした。
(パンダだからというのはありますが)

この「パンダフルライフ」の事例に関して言えば、
「バナー広告」という「小さなスペース」の中を
動画のパンダがコロコロ動きまわっているのが
妙にしっくりきていて不思議と目につき
個人的には「好感度」も高かったです。

そして個人的に最も重要に感じたのが
動画が「勝手に始まる」という点です。

WEBメディアは「インタラクティブ機能」が
別格に優れたメディアなので、ユーザーに能動的に関与させる
という話法のコミュニケーションが多いと思いますが、
若者や一部の先進的でとんがった人以外の多くの人々は
メディアに対して今後もそれほど積極的になるとは考えにくいです。
ここで言う「メディア」とは「広告として」接するメディア
という意味です。「コンテンツとして」のWEBメディアは
今後より一層「積極的」に関与する人が増えると思います。

以前、今はなきケータイ電話の「ツーカー」が
「日本って、おじさんとおばさんの国なんだ。」
「最近のケータイは、若い人のことばかり見てはいないか。」

というキャッチコピーの広告をやっていましたが、
人口の大半を占める人々のメディアリテラシーはそれほど高くなく
メディアににおける重要なポイントは「受動性」にある気がします。

WEBの「能動性」はテクノロジーと共に引き続き進化・発展
していくのだとは思いますが、それとは別に平行して
WEBの「受動性」も重要になる気がします。

その意味で、WEB動画における「クリックすると勝手に始まる」
というのは、かなりジミで何の芸も無い感じがしますが
実はWEBメディアが今後さらに発展するための
一つのポイントになる気が少ししました。

「WEB3.0」の中核になる要素は「テクノロジー」や
「イノベーション」に基づいた何かなのかもしれませんが、
個人的には、退化ともとれる「受動性」の獲得というのが
実はWEBメディア(特に広告としての)が「キャズム」を超えて、
あらゆるメディアを凌駕する破壊的メディアになるポイントに
なる気がします。

メディアに対して常に積極的に接するのは
案外疲れる人も多いと思います。
ダラダラ垂れ流すことが出来て
なおかつテレビよりも「かゆい所に手が届く」情報を
提供してくれる。
その意味ではメディアとして若干「ぬるくなる」というのも
WEBメディアの次の成長のポイントである気もします。
「能動性」と「受動性」の両方を兼ね備えたメディアです。
どちらかだけが重要という単純化された一元論ではなく
両方必要である気がします。
「行動ターゲティング」も関係してくる気がします。
「予想外の情報」との「偶発的な出会い」も
もっと増えるとイイ気がします。
エージェント機能がある新しいTVみたいな感じに
なるとスゴイ気がします。
(「WEBメディア」に関しては現在、必死で勉強中ですので
 本日の感想が「浅い」と思われた場合も大目に見て下さい)

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