2008年9月30日火曜日

自衛館。

本日は先日渋谷を散歩している時に見かけた
「自衛隊」のオフィシャルスペース「自衛館」の事例。

【名称は「自衛官」と引っ掛けて「自衛館」】


【ライトな感じのスペース】


【立地は渋谷の宮増坂のふもと】


最近コラボカフェ系で、しゃらくさいものが多いですが、
ここまでわけわかんないと逆に許せる気もします。

「自衛隊」というと、どうしてもヘビーな印象が強いと思いますが、
この「自衛館」はその辺の「ヘビーさ」をかき消すために、
ぷらっと立ち寄れる感じでつくられている感じがしましたが、
本当にぷらっと立ち寄る人がいるかは若干疑問でした。

2008年9月29日月曜日

視点を変えよう。

本日は、かなり創造性が高い雑誌広告事例。
広告主は「経済情報誌」で「視点を変える必要性」を
訴求しています。


↑上記のビジュアルは本来は以下↓の様に撮影されています。
 雑誌をヨコに傾けてみると撮影時のポジションになります。
 雑誌をヨコにして見ることで「視点を変えると様々な見え方をする」
 ということを訴求しています。



ビジュアル違いで様々なパターンがあるシリーズ広告です。

2008年9月28日日曜日

すきま看板。

本日は小型車「smart」の小型看板事例。



2つの自動車の看板の「すき間」である
「狭いスペース」を使用して「smart」の
「小ささ」を訴求。
ちなみに「smart」は左の看板の
「メルセデス・ベンツ社」のサブブランドです。

2008年9月27日土曜日

写真スポットOOH。

本日は写真フィルム「コダック社」のユニークなOOH事例。



ここから写真を撮影すると「絶景ですよ」ということを
明示しつつちゃっかり広告するという、
ターゲットにとって具体的な利便があるOOH。

2008年9月26日金曜日

頑丈なクルマOOH。

本日はRENAULTの頑丈さをアピールする
ユニークなOOH事例。



木が倒れて看板を破壊しているけど、
ルノーの自動車部分のビジュアルは破壊されずに
木をブロックしているという虚構と現実がクロスオーバーする系の
クレイジーなOOH事例。

2008年9月25日木曜日

ペットと飼い主。

本日はドッグフードの雑誌広告事例。



「ペットは飼い主に似る」という点をシンプルかつパワフルに表現。

2008年9月24日水曜日

かなりマニアックなFedExの広告。

本日は、かなりマニアックなFedExの雑誌広告事例。



レトロなテープレコーダーが「今さら配達されている」という
超誇張されたビジュアルにより、「遅い配達」ってイヤですよね
という点を顕在化した上で「FedEx」は「迅速な配達をする」
ということを訴求。

2008年9月23日火曜日

ジョーズOOH。

本日はパニック映画「ジョーズ」のOOH事例。





見ての通り、バスの入口の「開閉」を利用して、
人間が「巨大なサメ」に食べられた様な感じを表現。

2008年9月22日月曜日

不思議なサイコロ。

本日は広告と関係ない事例。
以下の画像はネットでたまたま見つけたのですが、
こういった「だまし絵」的なビジュアルはこれまでにも
たくさん見てきましたが「実写」でなおかつ
サイコロの様な「生活上」で見かける「こじんまり」したものを
使って「だまし絵」的な世界を表現されると
イイ意味で「倒錯感」が出る感じがしました。
個人的には、3分間くらい凝視してしまいました。

2008年9月21日日曜日

骨董品の広告。

本日もマニアックな雑誌広告事例。



骨董品は「定価の何倍の価値になったりする」
ということを「逆バーゲン」的なビジュアルで表現。

2008年9月20日土曜日

難しいゲーム。

本日はハードコアなゲーマー専門のゲームサイトの
超マニアックな雑誌広告事例。







どのビジュアルも、元のゲームよりも「難易度」が
異常に高くなってる感じを表現。
かなりマニアックな表現ですが、
この広告課題を考えるとアリな気がします。

2008年9月19日金曜日

追われるクルマOOH。

本日は伝説的なゲリラOOH事例。
オーストラリアでアクション系の映画を放送する
CATVチャンネルの自動車を活用したOOH。



「風船」でできた「ミサイル」が3本、自動車にくっついていて
自動車が走ると「自動車追跡している」様に見えることで
ハラハラドキドキなアクション感を訴求。

2008年9月18日木曜日

まさかのコラボ。

本日は、先日下北沢を散歩している時に見かけて
ぶったまげた「コラボ商品」事例。
下北沢にある「大麻堂」というお店と「コカコーラ社」が
コラボした 「ガンジャマンコーラ」の事例です。

【大麻堂】


【ガンジャマンコーラ】


【まさかのコラボ】


このガンジャマンコーラを発売している「大麻堂」のオーナー
麻枝(まえだ)光一さんのブログによると、
このガンジャマンコーラ、全国販売と思った人も多いようですが、
実は大麻堂だけの限定販売です。でも確かにコラボではあります。
大麻堂が作ったデザインを採用し「ガンジャマン」が登場し、
コカコーラのロゴと大麻堂のロゴが並び、費用は全部
コカコーラが出すというのだから、立派なコラボだ。

だそうです。

私は以前、この大麻堂の系列店である「レストラン麻」というお店に
何度か行ったことがありますが、そのお店の「メニュー」には
「大麻チャーハン」「大麻カレー」や「大麻クッキー」などがあり
かなりエキセントリックな感じでした(ちなみに全て合法だそうです)。
私は大麻チャーハンを食べましたが、こころなしかアタマが
もうろうとしました。ガンジャマンコーラも、それ系かもしれません。

詳しくは・・・
「マリファナ青春流行」麻枝(まえだ)光一的大麻生活:大麻堂
(ガンジャマンコーラに関する記事はブログ内のかなり下の方にあります)
↓ClickHere!
http://taimadobrog.livedoor.biz/archives/cat_50010493.html

2008年9月17日水曜日

MINI雑誌広告

本日はBMW「MINI」の雑誌広告事例。



スケボーの「ハーフパイプ」を使って
MINIの駆動力およびクールでやんちゃな感じを表現。

2008年9月16日火曜日

割れない卵OOH。

本日は「Virgin航空」のOOH事例。
空港内の手荷物カウンターのベルトコンベアーから
「ヴァージンで運びました」と書かれた帯がついた
「たまごのパック」が出てくることで
ヴァージンは荷物を丁寧に扱うということを訴求。



しかも驚くことにこのカウンターはヴァージンの
「競合航空会社」のカウンターだったそうです。

2008年9月15日月曜日

ボランティアOOH。

本日は、ボランティア系のOOH事例。



海外では日本以上に路上で生活するホームレスの人たち多くて
冬に凍死することも多いそうですが、
この事例は「ポスターそのものが毛布」になっていて
自由に使用できるようになっています。

2008年9月14日日曜日

トマトOOH。

本日は、ストリートファーニチャーという
路上やバス停に設置された小型の屋外看板を
活用して実施されたケチャップのOOH事例。



本来このメディアは看板内部に蛍光灯が入っていて
中から照らす明るい看板なのですが、
この事例は中の蛍光灯を取り去って、その中に
たくさんのトマトを詰めることで
「トマトが詰まったケチャップ」という点を
訴求しています。

2008年9月13日土曜日

ジャングル系OOH。

本日は自動車のプレイスメント事例。



空港で単に自動車を展示しているだけでも
それなりにアテンションはあると思いますが、
自動車と共に「ジャングル的なセット」を設置することで
「へき地」まで行くことができる「アグレッシブなクルマ」
というベネフィットまで訴求しています。

2008年9月12日金曜日

WEBのアートディレクション⑤日本のデザイン

WEBのアートディレクション特集、
最終日の本日はWEB独特の世界観で表現された
日本のWEBデザイン事例です。

まずは当ブログでもおなじみ博報堂の福岡正章さんが
昨年カンヌを受賞された
MSN「The Handshake Company」の事例。
このサイトはインターネットを通じて世界中の誰かに
握手を求めるキャンペーンサイトです。
バナーを貼ったサイトにトンネルが出来て、
そのトンネルを通じてバナーを見ている人に
握手を求めることができます。
↓ClickHere!
http://handshake.tfc-i.com/enter_j.html



この事例は、かなり前から知っていましたが
ビジュアルのトーンや世界観に「独特のタッチ」があると
感じていました。他の媒体とは違う、強いて言えば
ゲームに近い感じが個人的にはとても
WEBらしい感じがしました。

次に環境ゲーム「エコエゴ」の事例。
↓ClickHere!
http://www.marukin-ad.co.jp/ecoego/



この事例の場合は、モロにゲームですが、
このかわいい感じもWEBとの親和性が
とても良い様に感じました。
個人的には「かわいさ」というのもWEBにおける一つの
キーワードな気がします。

最後は中村有吾さんが最近制作された書体・フォント販売の
MORISAWAの「fontpark2.0」。
↓ClickHere!
http://fontpark.morisawa.co.jp/



先日も書かせて頂きましたが、WEBにおける
アートディレクションは単にビジュアルのトーンを
コントロールするだけでなく「動き」のディレクションが
かなり重要だと思われます。

WEBメディアはユーザーがモニターに対面して
能動的に視聴されるメディアなのでTVCMの演出家以上に
「動き」のコントロールが重要になると思います。
中村さんの作品はどれも「動き」に独自の美意識が
感じられて(当然ビジュアルも)他のメディアとは違う
WEBメディアならではの世界観を構築されている
ように思いました。

2008年9月11日木曜日

WEBのアートディレクション④世界のデザイン

WEBのアートディレクション特集、
4日目の本日はWEB独特の世界観で表現された
世界のWEBデザイン事例です。

ドイツの4人の若手デザイナー達による作品集サイト。
「CREAKTIF!」の事例。
↓ClickHere!

http://www.creaktif.com/



次に有名なチョコレート「M&M’s」のユニークなサイト
M&M’S「50 Dark Movies」の事例。
↓ClickHere!

http://us.mms.com/us/fungames/games/50darkmovies/



新聞やテレビに限らず、様々な媒体には
それぞれにふさわしい表現手法やアートディレクションが
あると思います。当然WEBも、他のメディアとは違う
WEBならではの表現世界があると思いますが、
特にWEBのデザインにおいては案外、
他のメディアからの考え方をそのまま流用した感じの
ものが多いようにも感じます。

上記の2つの事例は「どこが」とは具体的に
言語化しにくいですが個人的には
WEBならではなフィーリングがして、
なおかつ魅力的な感じがする事例だと思いました。

明日は、日本の事例です。

2008年9月10日水曜日

WEBのアートディレクション③建築とWEBの関係

WEBのアートディレクション特集、3日目の本日は
「アーキテクト(建築)とWEBデザインの関係」という
サブテーマで事例を取り上げます。

まずは、建築分野で権威ある数々の賞を受賞して
国際的な評価が高い設計チーム
「スティーヴン・ホール・アーキテクツ」のサイト。

STEVEN HOLL ARCHITECTS 
↓ClickHere!

http://www.stevenholl.com/



これといって斬新なサイトでは無いですが、
「建築」という分野は、かなり厳密な「構造性」があり
WEBメディアとの相性が良い様な気が個人的にはします。
サイト自体の構造だけでなく、デザイン的にも
ソリッドでカチッと「キッチリしたデザイン」は、
WEB上でとても映える感じがします。

次にロンドンのデザインコンサルタント会社のWEBサイト。
Checkland Kindleysides 
↓ClickHere!

※「contact」の部分をクリックして頂いた時に出現する
 「家型」アイコンの感じが個人的に「建築的な構造美」を感じました。
http://www.checklandkindleysides.com/



このサイトも建築的な「構造美」をユニークなタッチで
表現している感じがします。

スペインの有名な建築家「アントニオ・ガウディ」の
本に書いてあったのですが、建築は究めていくと
「自然」に近づくとのことです。
オウム貝などの「うず」などは人間が究極的に
美しいと感じる「黄金比」に基づいていると言われていて、
名刺などのデザインのタテヨコ比率も「黄金比」に
基づいていて目に心地よい感じになっているそうです。

「建築的な構造美」と「自然の美」は
どこかで通じ合う様な気もします。
この2点の要素はWEBと相性がイイ様に感じます。

明日は世界のWEBデザイン事例です。

2008年9月9日火曜日

WEBのアートディレクション②シンプル

WEBのアートディレクション特集、
2日目の本日は「超シンプル」なWEBサイト事例。

まずニューヨークのWEB制作会社のサイト
「M Studio.LLC」。
↓ClickHere!
http://www.mstudio.com/mstudio.html




かなりシンプルなデザインで、なおかつ動き方も
独特で心地イイ感じがすると思いました。

次は、フランスのWebデザイナーによる実験的サイト。
「LAB Mathieu Badimon」 
↓ClickHere!
http://lab.mathieu-badimon.com/



仕方が無いことかもしれませんが、大半のWEBサイトは
情報を詰め込み過ぎて「おなかいっぱい」な感じに
なることが多い気がします。
すべての媒体からの「誘導の受け皿」になって
あらゆる情報を網羅しまくるという位置づけに
なりがちだからな気もします。

WEBメディアの基本は「情報を検索するメディア」
である気もしますので、情報をたくさん入れる
というのもわかりますが、
しかし同時にWEBメディアは、TVメディア以上に
ユーザーと「向き合って接触される」メディアなので、
もう少し目にやさしくて、フィーリング的にもキモチイイ
感じが増してもイイ気もします。

WEBメディアは、マウスという「触覚機能」を使って
能動的に関与する「自己関与度」がかなり高い媒体
なので「情報を提供」するメディアだけで終わるのは
かなりもったいないと思います。

デザインも、極力余計な要素をそぎ落としてシンプルにする事例が
もっと増えてもイイ気もします。

明日は「建築とWEB」に関してです。

2008年9月8日月曜日

WEBのアートディレクション①自然

本日から5日間、WEBメディアの「アートディレクション」
というテーマで事例を取り上げていきたいと思っております。
(かなり浅いですがご了承ください)

ちなみに「ウィキペディア」によると
アートディレクション(Art Direction)とは、
広告、宣伝、書籍、雑誌、ポスター、(コンピュータ)ゲーム、
テレビCM、会場設営などにおいて、視覚的な面につき、
総括,監督,総合的設計等をすること
という定義になっております。

初日の本日は「WEBと自然」というサブテーマです。
まずは4つの事例をご覧ください。

一つ目は、イギリスの伝統的な紅茶会社のWEBサイト事例。
「Jacksons of Piccadilly」
一度以下のアドレスに飛んで頂いて、お手数ですが
また戻って来ていただけますか。
↓ClickHere!
http://www.jacksonsofpiccadilly.co.uk/main.htm



WEBはデジタルメディアであり、ともすれば冷たくて
血が通っていない感じになりかねないですが、
だからこそ逆に「人間的」だったり「自然」だったり、
「アナログな感じ」が出ている方が「コントラスト効果」があって
「きわだって」見える感じがします。

次に、シャープの亀山工場のWEBサイト事例。
「SHARP The Kameyama Dream plant」
↓ClickHere!
http://www.sharp-kameyama.com/



この事例も「自然な感じ」が「気持ちイイ」動きと共に
心地よく表現されていると思いました。

「ユーザーインタフェイス」が優れていて、
マウスとかクリックしても「なんか心地いい」感じがしました。
デジタルメディアこそ「ヒューマンタッチ」が
重要なのではないかと思います。

次にWEB業界の超カリスマクリエイター中村有吾氏が
2004年カンヌ「サイバー部門」グランプリ受賞した
NEC『ecotonoha(エコトノハ)』。
超有名な事例ですが本日の「自然」というテーマで
外すわけにはいかないので取り上げさせて頂きます。

このサイトは、書き込まれたメッセージの数に応じて
NECが実際に木を植えるサイトで、ユーザーが書いた
メッセージが「木の葉っぱ」の様になって表示されます。  
↓ClickHere!
https://www.ecotonoha.com/ecotonoha.html



次の事例は同じく中村有吾氏が率いる「tha」が制作した
「DROPCLOCK」という時計スクリーンセーバー事例。
水中に落下していくHelveticaといい数字書体を
超スローモーション撮影し映像時計として仕上げています。
↓ClickHere!
http://scr.sc/products/dropclock/



先日、銀座で開催されてた中村有吾氏の展覧会に行きましたが
中村さんの作品はどれも「1/fゆらぎ」的な
「自然界の心地よいフィーリング」に基づいたアートディレクション
および動きのディレクションがなされていて、
かなり気持ちいい感じがしました。

明日は、超シンプルなWEB事例です。

2008年9月7日日曜日

ジーンズOOH。

本日は、ジーンズの路上プレイスメント事例。



街の道路脇にある「鉄柱」にジーンズをはかせて
本物の商品をアピールしています。

「なぜ鉄柱なのか?」「盗まれるでしょ確実に」など
数々の疑問が出る気がしますし、
個人的もあまりビンゴな表現だと思いませんが、
特にアパレル業界はただでさえイメージ広告が多いので
この事例の様に「本物の商品」を(ヘンな場所で)
じっくり見ることが出来るというのは案外効果がある気もしました。

2008年9月6日土曜日

具体的な損害保険広告。

本日は「損害保険」の雑誌広告事例。



「保険」ってどうしてもヒドイ目にあった時のイメージがしにくくて、
重要なんだろうけど、もう一つ必要性の実感がわきにくい気がします。
「自分は大丈夫だろう」「もし何かあってもなんとかなるだろ」
などと根拠無く思っていたりすると思います。

その様なインサイトに対して、この広告は
災害にあった時の『被害金額』を「具体的に」訴求することで、
「損失感」を「リアルに顕在化」していると思います。

2008年9月5日金曜日

見せたい靴。

本日は「靴屋さん」の雑誌広告事例。







「イイ靴を買うと他人に見せたくなる」というインサイトを軸に
表現化されていると思います。

「消費者調査」ではなかなか「他人の目を気にして買う」という類の
回答は出にくいですが、実際に物を買う本当の理由は
美しいものばかりではないと思います。

人間には「プライド」があるため
「人の目を気にするイヤらしい自分」という自己規定を
避けた発言をする傾向があるそうです。
心理学では「防衛機制」と呼ぶそうで、自分のプライドを守るために
自分自身にウソをつく技術を人間は無意識で身につけているようで
代表的なものでも10パターン以上のウソのつき方があるそうです。
「防衛機制」に関しては、そのうち特集で取り上げさせて頂きます。

この広告表現事例は、調査では出にくい「真の購入動機」に
迫っていると思いました。

来週は5日間かけて「WEBのアートディレクション」という
テーマで事例を取り上げさせていただきます。

2008年9月4日木曜日

ダイエット広告。

本日はかなりユニークな「ダイエット・ケロッグ」のOOH事例。
通常の広告枠に対して「左はじ部分」“だけ”を使用して
スリムの女性のビジュアルで「ダイエット感」を表現。
これだけでもユニークなのに、この広告スペースの大半を占める
「右部分」で「他の広告主」の広告出稿を募集しています。
かなり破壊的でユニークな表現事例だと思います。


2008年9月3日水曜日

勝手に始まるWEB動画広告。

本日は「WEB動画広告」に関しての個人的な感想です。
ボクが知らなかっただけかもしれませんが、
最近、WEBサイトにアクセスした瞬間から
「自動的に開始」されるWEB内動画を見かける様になりました。

これまでのWEB動画は以下の様に「△ボタン」を押してから
開始するものが大半だった気がしますが、この場合だと
全ての動画をクリックして見るとは限らないと思います。



最近、ネットで調べ物をしていた時、偶然アクセスした
「スターバックス」のサイトで、ボタンも押して無いのに
いきなり動画が始まりました。
これまでのWEB内ではあまり見かけなかった強制視聴の動画ですが
別にイヤな感じは一切しませんでした。

↓ClickHere!
http://www.starbucks.co.jp/seminar/course_s_mrn.html



その他にも先日「食べログ」にアクセスしたら
映画「パンダフルライフ」のバナー広告の
一部に動画が使用されていて、
こちらも「自動的」に動画が流れていました。



私自身、様々なメディアで「パンダフルライフ」の広告に
接しましたが、その中でこの動画バナー広告が、
この映画を最も印象的かつ魅力的に感じました。

個人的に「バナー広告」って、そんな効果があるのかな?と
かねがね疑問に思っていましたが、「動画」それも
自動的に始まる「動画付き」のバナー広告になっただけで
「視認度」が100倍くらい(あくまでも個人的な感覚値)に
なった印象がありました。
勝手に動画を見せ付けられたという嫌悪感は一切ありませんでした。
(パンダだからというのはありますが)

この「パンダフルライフ」の事例に関して言えば、
「バナー広告」という「小さなスペース」の中を
動画のパンダがコロコロ動きまわっているのが
妙にしっくりきていて不思議と目につき
個人的には「好感度」も高かったです。

そして個人的に最も重要に感じたのが
動画が「勝手に始まる」という点です。

WEBメディアは「インタラクティブ機能」が
別格に優れたメディアなので、ユーザーに能動的に関与させる
という話法のコミュニケーションが多いと思いますが、
若者や一部の先進的でとんがった人以外の多くの人々は
メディアに対して今後もそれほど積極的になるとは考えにくいです。
ここで言う「メディア」とは「広告として」接するメディア
という意味です。「コンテンツとして」のWEBメディアは
今後より一層「積極的」に関与する人が増えると思います。

以前、今はなきケータイ電話の「ツーカー」が
「日本って、おじさんとおばさんの国なんだ。」
「最近のケータイは、若い人のことばかり見てはいないか。」

というキャッチコピーの広告をやっていましたが、
人口の大半を占める人々のメディアリテラシーはそれほど高くなく
メディアににおける重要なポイントは「受動性」にある気がします。

WEBの「能動性」はテクノロジーと共に引き続き進化・発展
していくのだとは思いますが、それとは別に平行して
WEBの「受動性」も重要になる気がします。

その意味で、WEB動画における「クリックすると勝手に始まる」
というのは、かなりジミで何の芸も無い感じがしますが
実はWEBメディアが今後さらに発展するための
一つのポイントになる気が少ししました。

「WEB3.0」の中核になる要素は「テクノロジー」や
「イノベーション」に基づいた何かなのかもしれませんが、
個人的には、退化ともとれる「受動性」の獲得というのが
実はWEBメディア(特に広告としての)が「キャズム」を超えて、
あらゆるメディアを凌駕する破壊的メディアになるポイントに
なる気がします。

メディアに対して常に積極的に接するのは
案外疲れる人も多いと思います。
ダラダラ垂れ流すことが出来て
なおかつテレビよりも「かゆい所に手が届く」情報を
提供してくれる。
その意味ではメディアとして若干「ぬるくなる」というのも
WEBメディアの次の成長のポイントである気もします。
「能動性」と「受動性」の両方を兼ね備えたメディアです。
どちらかだけが重要という単純化された一元論ではなく
両方必要である気がします。
「行動ターゲティング」も関係してくる気がします。
「予想外の情報」との「偶発的な出会い」も
もっと増えるとイイ気がします。
エージェント機能がある新しいTVみたいな感じに
なるとスゴイ気がします。
(「WEBメディア」に関しては現在、必死で勉強中ですので
 本日の感想が「浅い」と思われた場合も大目に見て下さい)