2007年11月7日水曜日

クリエーター自身のブランディング③

本日はクリエーターのブランディング特集3日目。
「美意識系」の自分ブランディングに関してです。
まずは3つの事例を立て続けにご覧ください。

まずは事例①
DDBの天才AD「ヘルムートクローン氏」


事例②
日本でも「2Kg」という作品集を発売して、
「ディーゼルジーンズ」のブランディングでも有名な
オランダのクリエイティブエージェンシー、「ケッセルスクラマー」の
社長「エリックケッセルス氏」。


事例③
タイのCM演出家であり世界ディレクターランキングで
1位も獲得したことがある「タノンチャイ氏」。


この3つの事例に共通しているのは写真撮影時の
「光の角度」を綿密に計算することで、
「深い陰影」を生み出し「思慮深く、美意識が高い人」
みたいな印象形成しようとしている点です。
タノンチャイ氏にいたっては、ポーズやアングルまで
「美学・・・」みたいな感じになっています。

しかし特に演出家やアートディレクターの様に、
美意識が問われる職種のクリエーターは
自分自身のブランディングにおいても
「美意識」系の印象を与えるのは
決してマイナスではないはず。

クローン氏の写真からは気難しさからくる
「厳格なアートディレクション」の才能を、
ケッセルス氏の写真からは、
ジャンキーチックな「狂気」を、
タノンチャイ氏の写真からは
ナルシスティックだけど「ストイック」な
印象が感じ取れます。

人間の印象なんてちょっとしたことで変わりますし、
人間は「中身だ」「仕事内容だ」と言っても、
案外表面的な要素が決定的になることは多いですので、
プロフィール写真は「上っ面な要素」などとは
簡単に片付けられない問題なのだと思います。

明日は「フザけた事例」をお届けします。

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