2007年11月30日金曜日

ホットな乾燥機。

本日はトイレで手を乾かす乾燥機を利用したOOH。



吐く息で手を温めることができるくらいに
「ホットな」ソースであることを訴求。
このOOHは面白いですが、実際に出くわしたら
結構イヤな感じがすると思われます。

2007年11月29日木曜日

拡大ポスター。

本日はデジカメのポスター事例。






ポスターを掲出している場所そのものを
拡大したビジュアルにより「ズーム機能」を訴求。

「How to say」と「Where to say」を
うまく連携させることによって効果を上げた事例。

2007年11月28日水曜日

為替な噴水。

本日は広告と関係ないですが、
大変ユニークな事例ですので取り上げます。



これはヨーロッパのホテルに設置された
3つの噴水なのですが、噴水のそれぞれが
「円」「ユーロ」「ドル」の相場と連動して水圧が変化して
高さが随時変化し続けるというもの。
大変ユニークな発想の事例。

2007年11月27日火曜日

DOVEバナー広告。

本日は以前ご紹介した
DOVEのバイラルCM「Evolution」の
続編「onslaught」の映像に引き込むための
参加型「バナー広告」の事例。

↓Click Here!
http://www.bannerblog.com.au/2007/10/dove_onslaught.php



改めて思いますが「Web広告」の良い点の一つには、
この事例の様にマウスを使って、
実際に広告世界の中に参加できる点にあると感じます。

2007年11月26日月曜日

お札に吹き出し。

本日は外国のビール「カールズバーグ」が
お札の肖像画に「吹き出し型の広告シール」を
貼ったクレイジーな広告事例。



コピーの内容は不明ですが、
お札を広告媒体にするという
日本では全く考えられないし実行不可能な事例。

2007年11月24日土曜日

城戸雅行氏の作品。

本日はWebクリエイター「城戸雅行氏」が制作した広告事例。
サントリーペプシNEX「DANCE」。

↓Click Here!
http://pepsinex-dance.jp/


このサイトはとにかく技術とセンスが凄いと感じました。
カンヌ広告祭でも「サイバー部門」では
日本はかなり世界と互角に戦っています。
Webは、繊細で技術力が高い日本人の特性が
いかんなく発揮できる分野なのでしょう。

城戸さんの個人サイトもかなりスゴイので
興味がある方はご覧ください。

↓Click Here!

2007年11月23日金曜日

危険な兆候。

本日はSF的で若干末恐ろしい感じがする事例。

慶応大学が先日発表した「セカンドライフ」内の
アバタ(人間型キャラ)を「脳内」で念じた通りに
動かすことが出来るシステムの事例。

ちなみに、みなさん当然ご存知かと思いますが、
「セカンドライフ」とはWeb内の巨大な仮想空間上で
自由に商売などが出来る壮大なプロジェクトです。
この世界での通貨(リンデンドル)は
実際のお金に換金でき、既にアメリカでは仮想空間の
土地売買で1億円も儲けている人が出現したため
(話題先行気味ではありますが)日本でも話題になってます。

セカンドライフ内でコンサートを開くアーティストがいたり
SNSの「mixi」は就職説明会を
セカンドライフ内で実施したりしています。



しかし本日の本題は「セカンドライフ」ではなくて
この「脳内」でイメージした通りにアバタが動くという
システムそのものです。

個人的には、このニュースを見て少し背筋が寒くなりました。

アメリカ国内でのアンケートによると
「脳をインターネットに接続したいアメリカ人は11%」
らしいですが、この2つのトピックを組み合わせて
勝手に空想をふくらませまくると、
極端に言えば究極的には人間はみんな
脳を水槽に浮かせて衰えやすい肉体を捨て
仮装概念の世界だけで生きるという
「マトリックス」的な世界で生きるということも
絶対不可能とは言えない気がします。

パーソナルコンピュータという概念を
初めて提唱した「アラン・ケイ」氏は
「コンピュータが実行可能なシミュレーションを邪魔するのは、
人間の想像力の限界だけだ。」と言っていますが、
仮想空間の中では完璧な「理想郷」がつくれるはずです。

しかし以前読んだSF小説で、
まさに脳をネットにつないだ理想的な社会が
1つの「コンピューターウイルス」で
全滅してしまうという話があったのですが、
これと同じようになるのではないかという気もします。

また電極につないだ一人ひとりの脳およびイメージが
結びついて「1つ」になるという可能性がある気もします。
ちょっと考え過ぎかもしれませんが少し怖い感じがします。

2007年11月22日木曜日

天才的な発想。

本日は、ホットペッパーのラック事例。
この媒体使用は既に見慣れた感もありますが、
改めて考えてみても、かなり斬新な発想ですので
取り上げてみました。



この媒体スペースは元々「電飾看板」であり、
外部はコルトンフィルムが貼ってあって、
内側から蛍光灯で広告面を照らすというものです。

しかし、この媒体使用法がスゴイのは、
本来の2次元的な使用法ではなく、
外面のフィルムおよび中面の蛍光灯を外して
「くり抜いた」状態で、そのスペースを
「ホットペッパー」を置くスペースとしてしまった点に
あると思います。

「広告媒体」としてではなく(広告の機能も果たしてますが)、
「配布スペース」として「3次元的」に捉え直している
ところが普通の発想では無いと思います。

完成形を見るとなんてことない様な感じがしますが、
なかなかこんなトリッキー発想は出来ないような気がします。
個人的に「発想法」としてかなり勉強になったと思いました。

2007年11月21日水曜日

電池キャラOOH。

本日は、パワフルな電池のOOH広告事例。



巨大な「電池キャラ」が高速道路を支えてるという設定で
「パワフル」な電池であることを訴求。
実物大で見たら、きっとかなりカワイイ広告であると
思われます。不思議な魅力があるOOH事例。

2007年11月20日火曜日

ギネスビール最新CM。

本日はギネスビールの80周年を記念して
広告制作費としては史上最高の1500万ユーロ、
日本円にして24億以上もかけて作られたCM事例。
(ギネスに挑戦するという意味か?)

広告会社は以前同じくギネスビールのCMで
カンヌグランプリを受賞しているイギリスのBBDO。




演出家は、ソニーBRAVIA「ボール」篇の
ディレクター「Nicolai Fugsling」氏。



スケールは、かなりデカイのでご覧ください。





とにかく贅沢で凄い規模のCMではありますが、
発想自体はホンダの「ドミノ倒し」CMから始まる
「ムリな事にチャレンジする系」のCMであるため
斬新とは言えない感じがします。



最近のギネスビールのCMは規模こそ凄いですが、
これまでのカンヌ受賞作を分析して作ったみたいな
CMが多いのも否めません。

また現在の世界の広告クリエイティブ市場は、
この様な「規模」や「ネタ」の戦いになっているとしたら
個人的には少し残念な気がします。

2007年11月19日月曜日

燃えるチップス。

本日は激辛ポテトチップスのグラフィック広告事例。



「火が出るくらい辛い」ということを
チップスで「炎」を表現することで訴求しています。
「上手く例えました系広告」の典型例。

商品によっては深い消費者インサイトが無くても
商品特長を「面白く置き換える」だけで
広告としての役割を果たせる場合もあるという好例。

2007年11月17日土曜日

南天かえ歌。

本日は以前ご紹介した
「歌え!ルーツ飲んでゴー!」の様に
自分で歌詞を打ち込んで
自動音声で歌にしてくれるサイト
「南天かえ歌」の事例。

↓Click Here!



このサイトも面白いですが、
自動音声の「自然さ」で言えば
ルーツに軍配が上がる気がしました。

2007年11月16日金曜日

GUCCI初のTVCM。

本日は「ツインピークス」や「エレファントマン」でおなじみの
デビッドリンチが監督したGUCCI「初」のTVCM事例。






ファッションの広告は「評価基準」が
かなり「感覚的」にならざるを得ないので、
人によってかなり評価はブレると思います。

とはいうものの、このGUCCIのCMは
どうなんでしょう。

デビッドリンチが監督したとはいえ、
あくまでもボクの主観ですが
「ちょっと古くさい」感じがします。

実態のGUCCIブランドに対して
「広告」が負けている感じがしました。

2007年11月15日木曜日

小薬くんの小説。

本日は博報堂のコピーライターの
「小薬元(こぐすりげん)」くんが
最近出版した小説の事例。

小薬くんは以前このブログにも登場して頂いた
博報堂の丸田さんから紹介してもらいました。

先日ご紹介した印南くんと違って
小薬君は同じ会社ではないので
壊し屋としてではなく(壊してたのか?)
きっちりと小説の推薦をしようと思います。

その前に彼の作った広告を3点ご紹介します。
一つ目は、TCC新人賞を受賞した
古着屋さんのポスターです。

コピー「戦争を4度体験したジーンズ。」

ファッションの広告は、
とかく抽象的になりやすいですが
このコピーは、かなり具体的でありながらも
グッとくる感じなので個人的にはかなり
良いコピーだと思います。

次の広告は、先日コマーシャルフォトの
ベストアドにも選出された「ギネスブック」の広告。


コピー「世界一のポスターです。」


コピー「世界一の広告です。」

このギネスブックのコピーは、
キャッチコピーよりも各イラストを紹介する
細かいコピーがかなり面白いです。
(この画像では小さくて読めないので残念ですが)

そして以下の画像が、
小薬くんが執筆して本日から書店に並ぶ小説の広告です。


タイトル「どうして 君とサヨナラしたんだろ」

小説って「広告」とは比べものにならないくらいの
「才能」が必要な気がするので
出版するってだけで単純にスゴイことだと思います。


広告クリエイターがどんな小説を書くか
関心がある方は以下のアドレスに飛んで
買ってあげてください。

↓Click Here!

2007年11月14日水曜日

iPhone TVCM

本日は既にアメリカで発売されている
アップル「iPhone」の3本のTVCM事例。

まずは1本目。
あまり製品機能の詳細を訴求しないティザー型のCM。


キューブリック監督の映画「2001年宇宙の旅」に出てくる
「モノリス」をモチーフにした表現。

そうとうベタな気がするので、
リークロウおよびTBWAシャイアットは
関与していない気がします。

以下の2本は製品機能をドストレートに訴求したCM。

iPhoneの様に、製品機能が斬新な製品の場合は、
このCMみたいに、あえて表現ジャンプを抑えて
クールに機能を見せるタイプのCMの方が
効果的に感じました。
こちらはおそらくシャイアットが関与している気がします。

iPhoneのCMは機能訴求CMが
数タイプ存在しますが、次のCMは
その中でもクリエイティブ型の事例です。


正確な意味はわかりませんが、
おそらく「パイレーツ・オブ・カリビアン」を見て、
急に「シーフード」が食べたくなったりすることもある、
みたいなことを訴求している気がしますが、
もしそうだとしたら結構クールな気がしました。

「映画が見られてなおかつ携帯電話である」という
製品機能を即物的に描きつつも
クールなユーモアも付加している
優れた広告であると感じました。

何しろこの一連のCMを見て(モノリス篇は除く)
私はiPhoneが欲しくなりましたし。

2007年11月13日火曜日

シンプソンズGAME。

本日は「シンプソンズ」に関する2つの事例。
1つ目は広告と関係ないですが、
アメリカのエレクトリックアーツ社から発売する
「シンプソンズGAME」の2つの事例。



1本目は有名な犯罪ゲーム「GTA」系で
かなり面白そうです。
以下のシーンなど、かなり気になります。


2本目のゲームは戦争ゲームの「メダル・オブ・オナー」の
パロディーゲームでホーマーシンプソン(父)の 名前と
引っ掛けた「メダル・オブ“ホーマー”」。



こちらも普通に面白そう。


このゲームの元ネタは「歴史もの戦争ゲーム」なはずのに
以下のカットとかワケわかんない感じですが、
かなりシュールで気になります。


このゲームの事例は深い意味もなく
あくまで個人的な趣味で面白そうなので取り上げました。

次の事例はイギリスのテレビ局「SKY ONE」のCM。
実写でシンプソンズファミリーを表現したものです。

シンプソンズがお好きでない方にとっては
関心ないかもしれませんが、
みんな各登場人物に良く似ていてなかなかスゴイです。
YouTubeでも1600万回も視聴されているそうです。



ちなみに、このCMを演出したのは、
クリエーター自身のブランディング「フザけ系」の回で
ご紹介した「クリスパルマー氏」です。

2007年11月11日日曜日

クリエーター自身のブランディング⑤

クリエーター自身のブランディング特集、
後半の3日間は本年度TCC新人賞を受賞した
新進気鋭のコピーライターである
「印南智史(いんなみさとし)君」にご協力頂いて、
彼自身のブランディングを試行錯誤することで
クリエーター自身のブランディングの何たるかを
考察していきたいと思っております。

印南君はボクの会社の後輩ですが、
この写真からも伝わってくるように、
とてもニコやかで「感じが良い」青年です。

性格がとても良くて誰からも嫌われないタイプです。
基本的には「笑顔が似合うタイプ」だと思います。

彼は非常に努力家で、あらゆる努力をいとわない
静かにアグレッシブな「漢(おとこ)」です。

また彼は考え方が柔軟で何を言われても「ハイ」と言う
「素直さ」を兼ね備えた将来性も有望なクリエーターです。
きっとスーパークリエーターになることでしょう。



・・・よし、これだけ褒めておけば大丈夫だろう。

(明日に続く)

2007年11月10日土曜日

クリエーター自身のブランディング⑥

クリエーター自身のブランディング、
第6日目の本日は、印南君のブランディング①。

印南君は、現状のままでも「好青年」な感じですが、
より印象を強めていきたいので、手を加えてみます。



モデルやタレントの世界では現在、
自分の写真をCGで「画像修正」するのは
当たり前になっているそうです。

ということもあり本日は印南君の
「顔」を画像修正することで、
より良い印象を形成していきたいと思います。

今回、修正しようと思ったポイントは以下の5点。


①現状の髪型は「爽やか」だけど、
 髪の量が若干少ないので増やします。



②まゆ毛が薄いので、濃くします。



③印南君は「笑顔が売り」だと思いますが、
 反面、目じりにシワも出来てきたので除去します。



④「福耳」なのはイイことですが、
 若干「視点が散る」ので少しシェイプします。



⑤パッと見わからない程度に、
「鼻筋」と「あご」のラインをスッキリさせます。











以上の修正点を踏まえた、
新生「印南智史」君は以下の様になりました。






ウインドウズの「ペイントブラシ」で作ってるので
「チープ」なのは目をつぶって頂きたいのですが、
現状の印南君の「人の良い感じ」をキープしつつ、
「若々しさ」が色濃く出て、
思ったよりもイイ感じで出来たと自負してます。

並べてみると歴然なちがいがありますよね。










ところで今回の修正をしていく過程の中で、
今年のカンヌでグランプリを受賞したバイラルCM
DOVEの「Evolution」が頭をよぎりました。
女性の顔に過剰にメイクして画像修正するアレです。







このバイラルCM「Evolution」の中で、
修正した女性の画像が街中の屋外看板で
使用されるというシーンが出てくるのですが、
今回せっかくなのでオマージュとして作ってみました。








「Evolution」のCMで伝えているメッセージでは、
“画像修正などで私達の美意識は歪められているから、
 もっと「素朴な美」を追求しよう”と言っています。


確かにその通りだと思いますので、
今回の印南君の画像修正案も作っておいて何ですが、
やめた方がイイと思いました。

(明日に続く)

2007年11月9日金曜日

クリエーター自身のブランディング⑦

本日はクリエーター自身のブランディング特集、
最終日「印南君」のブランディング②です。

本日も印南君自身のブランディングに関して
検証していきたいと思っております。






印南君は「好青年系」ではありますが、
クリエーターの持つ「狂気感」が
足りないと言えば足りません。



ですので、あえて「フザけ系」の
ブランディングを検証することで
印南君の新たなる可能性を探りたいと思います。



事例①「被り物」
せっかく被り物をするなら「テンガロンハット」などの
月並みな路線ではなく、あえて「さかなくん」の帽子を
合成してみました。










これは、ハッキリ言ってイマイチだと思います。
狙い過ぎっていうか、ちょっと鼻につく感じがしました。
どうせクリエーターとしての「狂気」を出すならば、
一気に「ゴッホ」ぐらいまで行ってしまった方が
いさぎよい感じがするかもしれません。



ということで事例②ゴッホ路線
ご存知のように晩年のゴッホは、
才能が行き着き過ぎて精神のバランスを乱し、
ナイフで自分の耳を切り落としたそうです。



一般人には理解できない真の創造者の
「狂気」を強烈に感じる事例だと思います。




ゴッホの事例を当てはめてみると、
以下の様になりました。




今回の印南君の事例の画像は全て
事前に印南君本人に使用の承諾を取ってますが、
この画像はひょっとしたら「怒るかなー」と
思いましたが「超ウケました」という余裕の一言が
かえって安心しました。

プロフィールってヘンに自慢したものよりも
むしろ「自虐的」なくらいが好感がもてると思います。
印南君はヘンなプライドが全然無いから
この様なジョークも軽く受け付ける「柔軟な」人なのです。
(ここまで「自虐的」であるべきかっていうのはありますが)

最後に、どうせここまでやるなら
もっと振り切った方がイイということで、



事例③「何者かに乗りうつられてる」


ここまで来ると当然ブランディングでも
何でも無いものになっていますよね。

それ以前に、昨日、本日と様々な
画像ギミックを使うことでブランディングを
検証してみましたが結論としましては、
印南君は素の「笑顔」が一番個性を輝かせる、
というDOVEのCMから得た教訓を生かして、
ヘンに小細工をしないで何もしないのが
一番ということになりました。
(7日間のオチがこれかよ)

2007年11月8日木曜日

クリエーター自身のブランディング④

クリエーター自身のブランディング特集
4日目の本日は「フザけた」事例。

事例①
天才ディレクター・フランクバッジェン氏などが在籍する
演出家集団「ゴージャス」を率いつつも、自身も
天才ディレクターでもある「クリスパルマー氏」の事例。

特に面白い事例ではないですが、
「鼻メガネ」はフザけた写真の基本の一つだと
思いますので扱ってみました。

ちなみにこの人はアディダスのベッカムが出てくるCMなど
カッコイイ系のCMが得意なディレクターです。
もっとクールな感じの人だと思ってました。

この写真は若干「スベった感」がありますが、
彼くらいのビッグネームになると
それもご愛嬌なのでしょう。
ビッグネーム以外の人は下手に真似しない方が
良いと思われるやり口です。

次の事例は1990年代にカンヌ広告祭で受賞しまくった
(「FoxTV」と「ディーゼル」のCMでグランプリも2度受賞)
北欧の奇才ディレクター集団
「TRACTOR(トラクター)」のプロフィール写真。

ちなみに彼らは必ず2人で演出する
「ツインディレクター制」でも知られています。
(二人で演出するって、どうやるんだろう?)

この人たちが演出するCMに出てくる登場人物は
かなりマニアックな人選で有名ですが、
自分たちのプロフィール写真も「同じノリ」なので
ある意味徹底していると思います。

「みんなで主婦の様に写ろう」というアイディア自体は、
それほど斬新では無いと思いますが、
その「人選」が絶妙に微妙な線をついてる気がします。
ひとり「合成が甘い子供」とかいるし。

トラクターはこの写真を使用する前は、
全員「ハゲづら」を被っている写真という
小学生の様なアイディアのプロフィール写真を
使用していました。当然確信犯でしょうけど。

トラクターの場合は、彼らの演出そのものが、
「クレイジー」で「人をくった」感じですし、
彼らに仕事を発注する側も、そういう期待を持って
頼むのだと思いますので上記のプロフィール写真の様に
「フザけた」感じでもアリな気がします。

しかしこのやり口自体は、一種の「賭け」であり
そう簡単にはチャレンジしない方がイイ気もします。

明日から3日間は新進気鋭のコピーライター
「印南智史くん」に許可を得て彼自身のブランディングに
取り組みたいと思っております。

明日からの3日間は「ひと塊」になっていますので、
今回に限り「金曜日分」と「日曜日分」を
「逆」にしています。
ですので「この3日分の投稿」はトップページから
普通に下に読み進んで頂けますでしょうか。
よろしくお願いします。

2007年11月7日水曜日

クリエーター自身のブランディング③

本日はクリエーターのブランディング特集3日目。
「美意識系」の自分ブランディングに関してです。
まずは3つの事例を立て続けにご覧ください。

まずは事例①
DDBの天才AD「ヘルムートクローン氏」


事例②
日本でも「2Kg」という作品集を発売して、
「ディーゼルジーンズ」のブランディングでも有名な
オランダのクリエイティブエージェンシー、「ケッセルスクラマー」の
社長「エリックケッセルス氏」。


事例③
タイのCM演出家であり世界ディレクターランキングで
1位も獲得したことがある「タノンチャイ氏」。


この3つの事例に共通しているのは写真撮影時の
「光の角度」を綿密に計算することで、
「深い陰影」を生み出し「思慮深く、美意識が高い人」
みたいな印象形成しようとしている点です。
タノンチャイ氏にいたっては、ポーズやアングルまで
「美学・・・」みたいな感じになっています。

しかし特に演出家やアートディレクターの様に、
美意識が問われる職種のクリエーターは
自分自身のブランディングにおいても
「美意識」系の印象を与えるのは
決してマイナスではないはず。

クローン氏の写真からは気難しさからくる
「厳格なアートディレクション」の才能を、
ケッセルス氏の写真からは、
ジャンキーチックな「狂気」を、
タノンチャイ氏の写真からは
ナルシスティックだけど「ストイック」な
印象が感じ取れます。

人間の印象なんてちょっとしたことで変わりますし、
人間は「中身だ」「仕事内容だ」と言っても、
案外表面的な要素が決定的になることは多いですので、
プロフィール写真は「上っ面な要素」などとは
簡単に片付けられない問題なのだと思います。

明日は「フザけた事例」をお届けします。