2008年8月11日月曜日

デイヴィッド・オグルヴィ①

今週はお盆が近づいてきたので本日から5日間にわたり
広告界の偉大な故人をしのびます。
昨年のバーンバック氏に続き今年は
「デビッドオグルビー氏」です。

オグルビー氏は1911年イギリス生まれ。
37歳でニューヨークを本社とする広告会社を設立、
後に合併しオグルヴィ&メイザーとなります。
1999年にお亡くなりになられています。

またデビッドオグルビー氏は、
レスターワンダーマン(ダイレクトマーケティングの大家)、
セルジオジーマン(コカコーラの元ブランド総責任者)と並んで
TIME誌が選ぶ20世紀の3大広告人の一人に選ばれてます。
(ワンダーマンとジーマンの特集はいつかやる予定です)



オグルビー氏を世界的に有名にした広告キャンペーンが
1950年代初頭から40年以上アメリカで実施された
高級紳士用シャツ「ハサウェイ」のキャンペーンです。



なぜか「黒い眼帯」をしたロシア人の「ランゲル男爵」という
キャラクターが毎回、妙にオシャレな趣味やライススタイルと共に
ハサウェイのシャツをアピールしていきます。

当時シャツ業界1位の「アロー社」の広告予算が
200万ドルだったのに対して、
ハサウェイの広告予算はたったの3万ドル。
「60倍もの差」をひっくり返すためにハサウェイは
「クリエイティブの奇跡」を起こさなければなりませんでした。

そこでオグルヴィが考え出したのが「黒い眼帯」という
シュールかつ 異様なインパクトの広告ギミックでした。
この広告キャンペーンを開始して数年間でハサウェイの売上は
何十倍にも伸びたそうです。



この「黒い眼帯」は「広告史上もっとも偉大なアイディア」と
言われています。明日は「ロールスロイス」の事例です。

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