2008年8月15日金曜日

デイヴィッド・オグルヴィ⑤

デビッドオグルビー特集、最終日の本日も「書籍事例」です。
『「売る」広告』という広告人のバイブル的な書籍の中から
一部抜粋させて頂きます。



【「売る」広告】

「ビッグ・アイディア」は、無意識領域から生まれる。
これは芸術・科学・広告に共通して言えることだ。
しかしながら、その無意識領域には、
十分な情報が与えられなくてはならない。

広告を読ませる因子を知っているコピーライターは、
それを知らないコピーライターよりも、はるかに多くの
読者を獲得することをクライアントは知らないのだ。

<バーンバックについて>
彼はいつも、自分自身に対する警告として
「相手が正しいかもしれない」と書いたカードを
持って歩いているとのうわさがあった。

いろんな文献を見るとバーンバック氏とオグルビー氏は
仲が悪かったのかなと思う発言が時折見受けられますが、
根底ではリスペクトし合っていたのだと思います。

<バーンバックの名言でオグルビー氏が好きな名言>
人間性は10億年間変わってない。
次の10億年でも変わらないだろう。
変わるのは表面的な物事だけだ。
変わっていく人間のことについて話しをするのが今流行りだが
コミュニケーションにたずさわる者は、
「変わらない人間」に関心を抱かねばならない。


ちなみにオグルビー氏は、1987年オグルヴィ&メイザー社が、
マーチンソレル氏率いるWPPに買収された時、ソレル氏に対して
「コピーの1本も書いたことがない人間に広告会社の社長がつとまるか!」
と嘆いたとされます。

オグルビー氏は広告会社の最大の経営資源は「クリエイティビティ」
であることを信じていた20世紀クリエイティブ界の
偉大な巨人だったのだと思います。

0 件のコメント: