2007年9月1日土曜日

魚が食べたい。


広告に限らず世の中に存在するメッセージの中には、
「誰から誰に」発信されたのか良くわからないものが存在する。

この画像は、とある居酒屋の入り口にかかげられたものだが、
この「魚が食べたい」というメッセージも主体と客体があいまいである。

日本語的に普通に考えると、この店の店員もしくは店長が
「魚が食べたい」と言っていると捉えられるが、当然そんなわけはない。
万が一そうだったとしたら「いちいち言うな」である。

一方、通行人である私たちの気持ちを代弁したうえでの
「魚が食べたい」だとしたら「余計なお世話」である。
「勝手に人の願望を決めつけるな」である。

「魚が食べたい」と表記することで、魚を食べることの
ある種の「ダイナミズム」が表現できてはいると思う。
魚を喰らう感じやシズル感(おいしそうな感じ)も表現できている。
しかしながら同時に若干のムカつく感じもそこはかとなく漂ってもいる。
日本語は難しい(安易な終わり方)。

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