2007年9月5日水曜日

バイラルに関して【後編】SweetCamelバイラルCM

本日はPYLONの原君が制作したバイラルCM事例。
クライアントは女性用ジーンズの「Sweet Camel」。
ラディカルで脱力系なバイラルCM、全3部作です。
演出は東北新社の青島太郎監督で、
独特のトーンをかもし出しています。

まずは「正しいジーンズのはき方1」。 


「正しいジーンズのはき方2」


「正しいジーンズのはき方3」 


バイラルCMはテレビCMの様に強制的に見せられるのでなく
受け手が自主的に見たいくらい面白いものでないといけません。
それとこのSweet Camelのバイラルを見てもわかると思いますが
小ネタをたくさん散りばめて、突っ込みどころ満載にしておくのも
ポイントです。

めちゃめちゃ完成度を高めた「スキがないけど偉そうな表現」
などではなく、受け手が突っ込める感じのスキの甘さを意図的に
つくることで関与感を高め、他人にも教えてもらうことで
どんどん広めていってもらいます。
その意味ではポジティブなネズミ講です。
(もちろん誰も金銭的なソンなどしないので健全です)

これまでのテレビなどのマスメディアでの広告は、
受け手をねじ伏せるような「お前ら買え、こらぁ!」みたいな
広告も多かったと思います。
マス「コミュニケーション」と言いながら、一方的に投げっぱなしの
コミュニケーションが多かったと思います。
しかしながらバイラルの場合はイニシアチブが受け手にあります。
その意味では健全なコミュニケーション形態だと思います。

またテレビなどのマス媒体は「考査」と呼ばれる表現検閲が
ありますがWebにはありません(厳密に言うと無くは無いけど)。
テレビCMの場合は、ちょっと過激なだけで考査に引っかかります。
公序良俗は当然守るべきですが、表現の自由も大切です。
Webはその意味でもクリエイティブの味方だと思います。

バイラルは媒体費を使わないため、自然発生的に
「何回」見られたかが、かなり重要になります。
在野からでもクリエイティブに大きな影響を与える事が可能という
ことを示していければ、クリエイティブ業界はもっと面白くなるので、
今回の原君のバイラルももしピンと来たら、ぜひいろんな人たちに
バイラルして行って頂ければと思っております。
何卒よろしくお願いします。

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