本日は2008年カンヌ特集 の3日目
「ラジオ部門」のグランプリを受賞された
電通制作の「キャノンEOS」のラジオCM事例。
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http://www.canneslions.com/winners/radio/
(以下ナレーション原稿です)
「・・・息子が運動会で一瞬先頭に立った・・・」
「・・・特大の花火がベランダから見えた・・・」
「・・・ジェットコースターで子供が手を振っていた・・・」
「・・・新郎が新婦を抱っこしてチュウした・・・」
「・・・うちのデブネコがジャンプした・・・」
「・・・水着がポロリ・・・」
「・・・バンジージャンプで夫がダイブ・・・
戻ってきた・・・また落ちた・・・」
「・・・妻が久しぶりに笑った・・・五年ぶりに笑った・・・
一瞬笑った・・・気がする・・・」
NA:撮りたいものは待ってくれない。起動時間約0.2秒。
「EOS Kissデジタル」キャノンマーケティングジャパン。
カンヌ国際広告祭は、英語圏の国々が圧倒的に
イニシアチブを持っているため日本はラジオ部門では
かなり受賞するのが困難だと勝手に思っておりましたが、
受賞どころか「グランプリ」まで受賞するという快挙を
成し遂げられて本当にスゴイことだと思いました。
電通のクリエイティブ内には中山幸雄さんを中心とした
「ラジオ虎の穴」という社内プロジェクトがあり、
このキャノンのCMを制作された山本渉さんや
MEDIA部門でgoldを受賞された張間純一さんが
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http://www.canneslions.com/winners/media/win_2_1_00715.htm
同プロジェクトのメンバーでした。
広告代理店内においては例え電通の様にかなりハイレベルな
クリエイターが大勢いる会社であっても大半の仕事は
クリエイティブ的に一筋縄ではいかないものが多いと思われます。
電通の社内には以前にも「CMクラブ」と言って
通常業務とは別に志が高いクリエイターの人たちが集まって
企画力を磨きあう社内プロジェクトがあったそうで、
現在タグボートの多田琢さんなどがそのプロジェクトをきっかけにして
チャンスをつかんでいかれたそうです。
通常業務をしっかりこなすことは重要であると思いますが、
多くの業務は、どうしても過去の残像をなぞって
消費者には機能しにくい広告を
つくらざるをえない傾向が強いと思います。
消費者を本当に突き動かして未来を切り開く様な広告は
意識的に開発する努力をしていないと、
なかなか出現しにくいと思います。
人間は油断すると目に映った世界だけを信用して
そこに安住し風化する傾向がある様に思いますし。
「ラジオ虎の穴」はそういった電通クリエイティブ内における
意識改革プロジェクトの現在系であり、そのプロジェクトから
2人もカンヌ受賞者が出る(フィルム部門がまだ残ってますので
増える可能性もありますが)という偉大な結果を残されて
本当にスゴイことだと思いました。
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