2008年6月10日火曜日

バイラルCM②日本のバイラルCM

バイラルCM特集2日目の本日は、
日本における「バイラルCM」の事例。

まず日本で初めて成功したバイラルCMと言われている
カプコン「極魔界村」の事例をご覧頂けますか。
(申し訳ございませんが正式なバージョンではありません)



このバイラルキャンペーンにおいて重要な役割を果たしているのが、
日本初のバイラルエージェンシーである「ロカリサーチ」さんです。

このキャンペーン事例の詳細はロカリサーチさんのサイトで
とても良くまとまっているレポートが掲載されているので、
そちらをご覧ください。
↓ClickHere!
http://www.loka.co.jp/casestudy/index.html

現在、世界最大の動画共有サイトYouTubeには
1分間に10時間分の映像がアップされていると言われています。
つまりネット上は情報だらけの「広大な海」状態です。

だから、どんなに面白い映像であったとしても、
ただ単にYouTubeにアップしただけでは
勝手にバイラルするということは滅多に起きないそうです。
「バイラル発火」をさせるためには「火をつける仕掛け人」の
必要性が出てくるようです。

ロカリサーチさんは主にネット上で影響力がある一般個人の
αブロガーさんたちとの人脈を広くもっていて、
バイラルキャンペーンの際には、αブロガーさんの
ブログ上に動画広告を掲出してもらったり感想を書いて頂いたり
しています(もちろん好意的な感想とは限りません)。

これは「シーディング(種まき)」と言う活動らしくて、
情報拡散のルートを事前に計算して、影響力の高い
個人のブログやサイトに対して情報の種まきを行います。

この「シーディング」という作業は、ある意味では
これまでの「PR会社」的な動きと通じる感じもしますが、
「バイラルマーケティング」はこれまでの4マス広告の様に、
広くあまねく一人でも多くの人たちに情報のシャワーを
放射するというやり方ではなく、影響力がある一部の人に
情報を提供することで、そのカリスマを信奉する人たちが
伝道師の様に自主的に情報を広めていくという手法であるので
それだけに「やらせ的」なやり口はNGであり、
影響力がある一般の個人とのリレーションシップを、
いかに「日常から培う」かということが重要になると思われます。

個人ブログに動画を掲出する手法というのは
ある意味では「個人宅に看板を設置する」様なものであり、
一筋縄ではいかないものであると思います。
広告代理店や広告主だけでは、なかなかその様な
リレーションシップを継続していくことは困難だと思われます。

ビジネスにおいては、とかく「確実性」や「即効性」を
求められることが多いと思いますが「バイラル」の様に
どこまで広がるかが誰も予測できないギャンブル的な手法を
実行する場合は「ロカリサーチ」さんなどの
お力を借りる方が確実性があって良いと思います。

インターネットには、まだまだ恐ろしいぐらいの破壊的なパワーが
秘められている気がしてなりません。

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