2008年7月1日火曜日

2008年カンヌ⑬「FILM LIONS」③

本日は2008年カンヌ「フィルム部門」で「BRONZE」を受賞した
通信企業「ORANGE」のCM事例。
1ヶ月前までの番組を「オンディマンド視聴」できるサービスのCMで
タイトルは「REWIND CITY(巻き戻される街)」。

CMの舞台はインドですが制作エージェンシーは
フランスの「ピュブリシス・パリ」。









タグライン
【Rewind TV last month’s programs on demand】
好きな時にTV番組を一ヶ月前までさかのぼって視聴できます。


ナレーション
【どうすれば時間が戻りますか?】


このCMも「AXE」の「逆回転CM」など過去に
カンヌを受賞した様々なCMの影響を受けて
制作されている感じがしますし、
「なぜインドなのか?」とか「その“巻き戻す”と、
このサービスにおける“巻き戻す”は若干意味が違うくないか?」
など様々な引っかかる点はありますが、それでもかなり
「ハートフル」なまなざしで制作されていて
個人的には物凄くイイCMであると思いました。

現実の生活の中で「時間が戻ればいいのに」と思うことって
結構あると思います。その感情と、見逃したテレビをさかのぼって
視聴できるサービス内容を結びつけるのは若干苦しい気もしますが、
わからなくもないと思いました。

あと「ハッピーエンド」って良くありますが、この場合は
「ハッピーリウィンド」と言いますか過去にさかのぼって
ハッピーな結末があるという不思議な時間のねじれが
商品性とも相まって不思議な感情を創出している感じがしました。
 

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