世に送り出しましたが、本日は超個人的な趣味で
3件の事例をご紹介します。
まずは「オーシャンスプレー・クランベリージュース」の
めちゃめちゃクールなTVCM事例。
このジュースはオレンジとクランベリーがミックスされたジュース。
CMでは、まずオレンジを切って搾るところから見せていく。
そして次は、クランベリーなのだが・・・
クランベリーを切ろうとするがなかなか切れなかったり、
搾ろうとしても転がり落ちたりする。
つまり家庭でクランベリージュースをつくる苦労を
これでもかという感じで視覚的に強調しているのである。
超クールな側物表現である。
次に実証広告のバイブルと言われる
「アメリカンツーリスター」の旅行トランクのTVCM。
頑丈なスーツケースである、という点を実際にゴリラに
スーツケースを手渡しぶん投げまくってもらうことで実証する
ラディカルなテスティモニュアル(実証)広告。
DDBのCMはどれもナレーションがかなりイカしているが、
このCMもかなりクールである。以下ナレーション。
N「乱暴なタクシー運転手。そそっかしいドアマン、いつも忙しい
ポーター、いいかげんな手荷物係というようにスーツケースを
粗末に扱う人は世界中いたるところにいるのです。
私たちは、どんな扱いにも耐えることのできるスーツケースを
つくっています。」
3つ目がモービル石油の事例。
N「乱暴なタクシー運転手。そそっかしいドアマン、いつも忙しい
ポーター、いいかげんな手荷物係というようにスーツケースを
粗末に扱う人は世界中いたるところにいるのです。
私たちは、どんな扱いにも耐えることのできるスーツケースを
つくっています。」
3つ目がモービル石油の事例。
ハイウエィに700人の人々が横たわっている。
交通事故で年間700人以上亡くなっていることを
アピールしている。
このCMは実際にクリスマス休暇に700人の人々が集まり
デモンストレーションをしたものそのままCMとして使用。
タグラインは「We want you to live」。
「私たちはあなたに生きていて欲しい」。
石油会社として企業市民として「社会性」に
踏み込んだメッセージでCMを制作した先駆的事例。
交通事故の抑止には、現状の死者の多さを知ってもらうことが
一つの手ではあるが「700人」という数字は当時としては
スゴイことは頭ではわかっていても、なかなか実感として
沸きにくくもあった。そのため、700人という数字を
「視覚的」かつ「具体的」に顕在化させることで
ことの重大さを実感させるという手法。
このブログでも何回か登場したクリスピンポーターボガスキーも
数年前にまったく同じ手法の禁煙CMを制作していた。
CDのアレックスボガスキーはDDBの事例を徹底的に研究していて
それを今日的なクレイジーさで表現していると言われている。
モービルのCMはその他にも実際にビルの屋上から
自動車を落っことすことで交通事故の衝撃を表現したものなどがある。
ちなみに日本でも有名な「バナナでくぎが打てます」のCMもDDB。
新聞広告も強烈で、ボディーコピーの1文で
「頭をつかって運転しないと、頭そのものを無くす可能性があります」
というものがあった。すごすぎる。
本日はDDBの偉業の事例を3つご紹介しましたが、
本当は、アメリカン航空やポラロイド、ジャマイカ観光局、
ラインゴールドビールなどもっと有名なキャンペーンがあるのですが
かなり個人的な趣味で選びました。
最終回の明日は、究極の広告事例「アメリカ民主党」キャンペーン、
およびバーンバック&DDBの偉業のまとめをお届けします。
1 件のコメント:
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