本日も「ワンダーブラ」の雑誌広告事例。
ワンダーブラで胸が大きく見える女性に
見とれて「電柱に激突した自動車」のビジュアル。
しかもバリエーション違いでシリーズ広告になっています。
この様にバカバカしい広告であっても何回もしつこく
やることで妙にアタマに叩き込まれる感じがします。
普通このクリエイティブでシリーズにしょうとは
考えにくい気がしますが、この微妙な差しかない
ビジュアルでシリーズ展開するシュールさが
この広告の味にもなっている気がします。
あとこの広告に関して言えば「ノーコピー」であることが
かなりうまく行っている気がします。
不可解かつインパクトがある事故車のビジュアルを見て
右下のワンダーブラのロゴを見ることで、
「事故車?」「え?ワンダーブラの広告?」
「ワンダーブラって胸が大きく見えるブラジャーだよな」
「胸が大きい女性に見とれて激突したクルマってこと?」
という思考の過程を通して「他人に注目されるブラジャー」
という商品ベネフィットを訴求していると思われます。
受け手のアタマの中で、受け手が自発的に推論を
進めることで広告への関与度と印象度が
上がっている気がします。
日本ではこの型の広告は「IQが高過ぎだ」とか
「私はわかるが消費者はわからない」などの議論に
なりやすいですし、こういう「ナゾ解き型」の広告表現は
一つ間違うと独りよがりな広告表現になりやすいのも
確かだと思いますが、それでもうまく行くと
面白くて印象的な表現になると思います。
とかくマス広告の表現話法は、受け手を見下した考え方が
多い気がしますが「ナゾ解き型」の広告表現は、
受け手の知性を信じた表現話法であるとも思います。
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